9月分バックナンバー




太り肉とか言っちゃうやつ。




9月2日(土)

 なんとなく思いついてNapsterを手に入れてみました。はるか太平洋の彼方では、著作権の問題から大きく論じられているソフトのひとつです。あまり関心がなかったので、ニュースで論じられるたびにてっきりサイトの名前だと思っていたのですが、全然違いました。このソフトを使ってネット環境に接続し、検索キーワードを打ちこむと「誰かが持っている」mp3ファイルを見つけてきて、気に入ったらダウンロードが可能という代物です。


 残念ながらうちは常時接続環境ではありません。mp3のファイルはCDとほぼ同じ音質でありながら、ファイルサイズは約10分の1ということで圧縮性に注目が行くファイル形式でありますが、所詮は10分の1です。1曲に4メガだの5メガだのと言われてしまうと、ダウンロードに時間がかかってしまって仕方ありません。


 そんなこんなで手を出していなかったのですが、いざやってみるとコレがなかなかに面白い。時間を忘れていろいろなものをダウンロードしてしまいました。私のダウンロードしてきたデータはいずれもオリジナルを自分で有していないものなので(←常識的に考えて当たり前)著作権的には彼岸に行ってしまっているということになります。インディーズの著作権なしのファイルなんてわざわざNapster使って落としたりしません。そんなの多分公式サイトにアップされているんでしょうし。


 他の人々がどのように感じるのかは分かりませんが、ワタシ的には著作権を侵していることについて申し訳ないし、やりたくないことだという認識はあります。でも正直言ってわざわざツタヤに出向いて、シングルCDを借りてきてそれをmp3にコンバートするのは面倒です。ダウンロードするにあたって料金を支払って正々堂々としていられるのであれば、それに越したことはありません。私は意外とシェアウェアに対して、金銭を支払うタチです(気に入ったものだけですけどね)。


 バカみたいにデータを落とすだけ落としてろくに聴かない人間がいるかと思えば、アホみたいに違法コピーに対してあの手この手を尽くして防御しようとする人間がいる。それはそれでどうしようもないことだし、特効薬など存在するわけもない。ただCoolを装うのであれば、自分は支払いをして高見の見物を決め込むのが良いかと思う。資本主義の問題点だとか,人間の業の深さを考えるほど自分の人生は長くないんですから。



9月9日(土)

 久々にゴルフコースに出てみることにしました。と言っても会社で行っているコンペに参加するという程度のことで、なにひとつ主体的な行動は取っていないのですが。いや、主体的な行動という点では、しょせん人間の取る行動など人間の手には終えないような外因への対応である以上、決して天衣無縫に実現することの出来ない机上の概念でしかないのですが、それはまたそれ。


 会社のコンペはよく千葉方面で行われるので、埼玉在住の私には辛いのですが、今回のゴルフコースの地図を見て驚きました。中央にコースが描かれているのは当然として、左下に成田空港の絵がある・・・。えっ、成田空港よりも北東にあるっていうこと?この地図を描いた人は、南半球出身者であることを祈ってみましたが、ムダでした。


 起きたのが朝の5時20分。5時45分には車に乗って走る走るのドバドバ120分(←なんかよく分からんけど、下品)。着いた頃にはすっかりと体力も枯れ果てており、良い感じでスタートを迎えました。スタートの一打を打つ瞬間から願いはひとつ、人類みな笹川良一。うそ。早く切り上げて昼のビールを飲みたい。んでもって、出来ることであればそのまま惰眠を貪りたい。まるでルイ14世が市民の生活材を貪ったかのように(不明)。


 終わってみれば、前半61にして、後半57と年に2回コースに出るだけ(練習もしない、汗をかくのがキライ、富士の山に月見草はよく似合う)の私にとってはベストスコアでした。たぶんお恥ずかしながら、ハーフを50代で回ったのも初めてだと思います。もちろんこの「50代」は前述の「枯れ果てており」にリンクするものではありませんので、ご利用者が責任を持って対処いただけますよう宜しくお願いいたします。



9月15日(金)

 会社の話で申し訳ないのですが、私が4月からその労働力を提供している職場は、直接的な事務能力を必要とするものではなく、ルールを決めることが多いところだったりします。昔からの職人気質(?)な私には、それが物足りなかったりするのですが、そこはそことして新しい感覚を味わうこともあります。


 たとえば、社内全部に対するルールを作るにあたり、とりあえず関連部署との折衝が始まります。総論賛成・各論反対という言葉で有名ですが、まとめるのはメンドくさいです。で、メンドくささが極みに達すると、関連部署と折衝を行わないという荒業が飛び出したりします。こんなんでホントに良いのだろうかと思うのですが、どう考えても良くはないです。あとで確実にもめます。でも、もめるのとまとめるのとどちらがメンドくさいかで比較考量します。


 折衝の中でシステム開発が必要とかとなるとさらに大変です。通常は年初にシステム開発予算の奪い合いをするのですが、そこに盛り込まれていない場合は割り込み開発業務ということで、あらためて諮問機関に書類を提出して検討依頼を図ります。関連部署との折衝が終わっていても、ここで引っかかってしまうこともあります。これまたメンドくさいです。


 そこまで全て終わると、今度は一般告知です。一応全社的にノーツが導入されており、各人とも告知はネット掲示板で確認するのですが、この掲示板への記載要領がまた一悶着あります。言葉遣いひとつ考えるのに、下手すると半日近く考えることもあります。A41枚程の文書を考えるのに、だいたい1週間くらいかかってます。主管と所管は違うといった細かな話から、ここで文章が改行されると美しくないとか、印刷した時に1枚に収めたいなどという下らんことまで盛りだくさんです。


 この読点は全角じゃなくて、半角なんじゃないかとかって言うレベルくらいまでは余裕でチェックします。したがって文章のほぼ全ての部分が任意に選択したものではなくて、必然として選択したものになっていきます(原因→結果=応報)。最終的にコレ以外はありえないという状態のものを出すわけですね。こんなに細かいことをやっているというのに、なぜかお役所じゃなかったりします。せめて役所たれよって。



9月16日(土)

 夢について。それも将来はスペースシャトル乗員かプロ野球選手(←たぶん、ベクトルが全然別)なんていう夢ではなくて、睡眠時にあたかも覚醒しているかのように誤認してしまう夢の世界。蝶である夢を見ている人間たる自分が正であるのか、人間である夢を見ている蝶たる自分が正であるのか、確かに誰が確信をもって答えることが出来ようか。


 夢と現実の一般的・外形的な差はといえば、一貫性であったり、継続性であったり、いわゆる現実性といった点。つまり夢としか思えない現実が繰り広げられたり、現実としか思えない夢が展開された場合にそれを認識するのは、難しいということになる。後者はまだ夢と現実の接続(目覚めの瞬間ですね)がいつかは行われるので、事後的に把握は可能。前者については、全体的・総合的認識以外にはありえない。


 むかし、カラー画像な夢を見る人間は精神がキているという話を聞いたことがありますが、いかがなんでしょうか?ちなみに私の夢はというと、カラーです(当然)。常にカラーであることを意識しているわけではないのですが(白黒のテレビを見ているときと同様)、少なくとも起きた時に蛍光イエローの物体(←んじゃ、そりゃ?)を手にしていた夢を見たことがあるのでカラーなのでしょう。


 もっと言うと、私は夢の中で匂いをかいだことがあります。強烈なレモンの匂いを夢の中でかいで、あまりに強烈で起きたことがあるくらいです。起きた瞬間にその残り香があったくらいで、思わずあたりを見まわした記憶があります。せめて賊が逃げ去った痕でもあってくれれば、精神的に救われたのでしょうが、なにひとつ見つけられなかったその瞬間心が破綻を来しそうになってしまいました。


 今日はと言えば、夢の中ではじめて酔いました。あのお酒を飲んだときの頭がボーっとしている、心地良い酩酊感。体中にアルコールが回っているというあの感覚。もちろんお酒が残っていたわけではないのですが、状況もここまで来ると不安を通り越して、どこまで行けるのか自分でも楽しみといった感があります。行っちゃえ、行っちゃえー。



9月17日(日)

 2ヶ月ほど前にサクッと受けて、ハラッと散ったMOUS(Microsoft Office User Specialist)のエクセル97上級であるが、性懲りもなくまた本日受けてきました。前回は水道橋であったのだが、今回は秋葉原にて実施。しかも朝の10時から受付開始。誰がなにゆえに好き好んで休日の朝から実施しようと思い立つのだろう?テストなんて正味60分しかやらんのだから、午後から開始で良いではないか。


 前回完璧と思いつつも実は落ちたという実績をしかと胸に秘め、臥薪嘗胆の思いを膨張させること2ヶ月。今回は知識やテクニックではなく、基本的に精神面での闘いとなると踏んでいたのであるが、それは正しくなかった。どうにもこのテスト、知識や操作要領を問うのは当然のことながら、問題文の意味が曖昧(それとも引っ掛け?)であるがゆえに自爆するケースが多いらしい。


 一応前回もテキストを一冊購入しており、模擬問題には一通り触れたつもりであるのだが、コレがまた難しい。難しいというのは操作が難しいとかっていう話ではなくて、自分では出来たと思っているものでも実は微妙にずれていたりするということ。たとえば「A1セルの参照元セルを選択してください」とあった場合には、理論的には以下の3種類が考えられます。


1.A1セルには「=B1+C1」といった数式が入っており、このB1とC1を選択すればOK
2.でも実は、B1セルには「=D1+E1」という数式が入っており、結局B1、C1、D1、E1を選択すればOK
3.と見せかけて、実はB1は選択する必要がなく、C1、D1、E1のみ選択すればOK


 良く分からないですけど、たぶん正解は2番です。ちなみにコレが「直接の参照元」となっていた場合には、1番で大丈夫なのだと思います。これはまったく意味がないテストなわけではなくて、実はエクセルの中のジャンプという機能に「参照元のセルを選択」というものがあり、さらにそれはオプションで「レベル1まで」「全てのレベル」を選択するようになっているのです。したがってその機能を前提に考えれば、当然答えは特定できます。


 でも数式を見ながら、コントロールキーを左手にマウスをカチカチやろうと考えていた人はボツです。まあ、Specialistを名乗ろうというのですから、それなりにスマートなやり方が要求されているのかもしれません。別にそこに対して文句を言うつもりはないのですが、せめて終わったときにはどういうオペレーションが正解だったのか、どこを間違えたのか(○×分野という大きな括りではなくて)の情報くらい欲しかったです。じゃないと、意味わからんぞ。特に独学でやろうという人にとっては・・。


というわけで、合格です。Specialistと呼んでもらって構いません。ほら、恥ずかしがらずに。



9月25日(月)

 会社からの帰りがけになんとなくマクドナルドに寄ってみました。子供の頃にはなぜか惹きつけられて止まなかったマクドナルド。やや引き付けを起こし気味に、ポテトを貪り食べていました。あの当時は、こんな美味しいものは世の中に存在しないと信じていましたが、今になるとどこをどう考えたらそうなるのか皆目見当がつきません。まさに憑き物が落ちたような感じでしょうか(不明、未体験)。


 ふと気づくとハンバーガーだのチーズバーガーだのは、なぜか価格暴落を起こしており、マクドナルド界の兵隊という性格をまるで十字架に貼付けとなったキリストのように背負い込んでいます。たぶんいま1番ビクビクしているのは、フィレオフィッシュ。平民の中での最下層を担っているフィレオフィッシュ的には、いつ暴落の波に飲み込まれるか分かったものではないと思っていたら、ちゃんと暴落(120円)していたみたいです。南無ー。


 なにはともあれセットを頼んでみました。ドリンクはもちろんコーラ。その昔何かの本で、マクドナルドのコーラはペプシコーラだと聞いた気がしていたのですが、よく見るとコカコーラでした。うーん、ペプシが採用されていたのはどこだったのだろう?ヴァージンコーラは飛行機に乗れば飲めるのかしらん。個人的にはアサヒで出しているシュウェップスコーラ(赤)が好きだったんだけど。


 セットを頼んだら、なんだかクイズの掲載されたスクラッチカードが2枚ほどついてきた。クイズは1問しか載っておらず、しかも全然簡単。その昔サンキューセットが東を統べ、西ではサンパチトリオが世間を揺るがしていた(ドムドムバーガーはのんべんだらりとしていた)頃のクイズはこんな間の抜けたものじゃなかった。みんな鉄下駄を履いていたものだ。女子に声をかけるなんて、腑抜けのすることだった。


 結果的に2枚とも入賞。なにがもらえるんだろうとワクワクしながら、カウンターのお姉さんに渡したら、コーラを2つ手渡された。飲めん。セットにひとつ付いてたから、全部で3つだし。しかもセットのコーラはLサイズだったし。言い訳じゃないけど、今日は涼しくてコーラ日和じゃなかったし。それから、それから・・。違うんだよ、いつもだったらコーラなんて100杯くらい飲めるんだよ。ホントだってば・・。



9月30日(土)

 先だって職場に外線がかかってきて、目の前で働いている先輩にその電話は回され、なにやら神妙な感じで対応をしていました。私はあまり意識しておらず、自分の世界そして殻に閉じこもりながら(仮想引きこもりフィールドの形成・展開)、仕事をしておりました。そのとき電話を切り、妙に押さえた声で私を呼ぶ先輩が・・


「け、警察に呼ばれた。」


 えっ?私も職務質問体質で、食後には丁寧に歯を磨かないとミュータントに蝕まれる傾向にあるのですが(不明)、さすがに対面販売を経験しているのみであって、通販は受けたことがありません。あまりにも不愉快すぎるし、そもそも事態が逼迫しすぎているじゃあありませんか。僕らはすでに事態の平穏を見ており、それは警察組織に対する敬意を払えないほどに進んでしまっているのです。


 話を戻して電話はなんでも先輩が2度ほど行ったことのあるファミコンショップにて、店長がメッタ刺にされており、そのことについて状況を聞かせて欲しいというものだったようです。でも先輩はすでに3年くらい前に引越ししているし・・。そのファミコンショップでも2度ほどソフトを売ったことがあるだけみたいです。もっともその店長の顔は覚えていると言っていたので、それなりにそれなりですが・・。


 警察の方では会社に行っても良いかと言い出したそうだが、それはさすがに止めてくれということで近くの交番まで出向いたようです。犯人のモンタージュ写真は事前に我々も見せてもらいましたが、なんとなくその先輩に似ているような、似ていないような・・。あげくその先輩はこの3年間で2度も住所代えているので、怪しいこと限りなし。なんだか逃亡者の様相を呈しています。


 交番に出向くときにはよっぽど「時代」でも熱唱してあげようかと思ったのですが、怒られること必至であるので止めておきました。どうせだったら職場に警官がどどーっと流れ込んできて、電話とかをしている先輩の腕を取り上げて、「15時5分緊急確保を行う」とかって手錠をはめられ、僕らが「センパーイ!」と叫ぶドラマチックな展開が期待されるんですけどねー。もちろん証拠不充分(黙秘権行使)にて48時間後にノーネクタイで警察から出てくるんだけど、実は警察側で泳がすということで尾行がしっかりついていたりとか・・。


 派出所に行ったみたいなのですが、2階の汚いスペースに案内され、警察官二人に圧迫面接のような真似をされたあげく、指紋まで取られたそうです。でもドラマとは違って、全然関係ない写真を見せられて、その写真を持った時の指紋を鑑識に回すようなことはなかったそうで、かえって僕らの中ではそれが残念でなりませんでした。









一姫、二太郎、太平、シロー。





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