10月分バックナンバー





ラッタッタ。




10月1日(日)

 本日思い立って、椅子を買ってみました。私の部屋にはいわゆる椅子は学習椅子と、スツールがあるのですが、この学習椅子がいかんせん古い。これは私が小学生の時分に学習机と合わせて買ってもらったもので、さらに言うとうちの弟さんも同じ机と椅子をセットで買ってもらっていたのをよく覚えています。キャスター付きの椅子が楽しくて、椅子に乗って回りの壁を蹴ってゴロゴロゴローってよくやってました。


 そんな机も椅子もいまだに現役なのですから驚きですが(すでにひとまわり以上は経っています)、さすがに椅子のほうには衰えが見えてきているのでした。愛着があっても壊れるものは壊れる。逆に愛着がなくても、残るものは残る。悲しいけれども、それが人生にある種の機微を与えている真実であるかもしれません。


 とりあえず家の近くのお店に車を走らせて、なにはともあれ売り場においてある椅子に片っ端から座ってみました。やはり椅子は座りごこち。これから10年以上も座ることになるかもしれないスペースなのですから、選択にも気合が入ります。石の上にも3年とは言いますが、下手な椅子の上に10年はさすがに耐えがたいですもんね。意味もなく虚空を睨みながら、真剣に選んでしまいました。


 座った瞬間にわずかに椅子が沈むもの、背もたれに寄りかかるとややクッションが効いて心地良いもの、布地が肌に気持ち良いもの、背骨の部分に溝を掘ってあるものなどそれぞれに個性があって、なかなかに難しかったのですが、中から私の体に合ったものをひとつチョイスしました。


 ちょっと大きめで、黒い皮製のそいつはなかなかにゴージャスな雰囲気をも醸し出しており、座った瞬間にエアー感があって良い感じです。せっかくだから写真をトップページに掲載しようと思ったのですが、残念ながら椅子が部屋に比して大きすぎるがために写真が取れませんでした。部屋の全体図になってしまうので止めておきます(←って言うか、身分不相応な椅子買うなよ)。


 店員さんに展示されている現物を指差して「これください」ってお願いして、店の裏から持ってきてもらったパッケージを見て驚愕。一辺150センチくらいのバカデカい箱。こんなものが自動車に乗るはずもない。ましてやうちの車は1000ccカー。屋根を切り抜きでもしない限りはムリかとも思われた。店員は諦めろと言い出したが、平日、家にいない身としては是非に持ちかえりたい。まるで知恵の輪のようにしてムリムリに入れたのでした。


 というわけで、いまそのお気に入りの椅子にビール片手に寄りかかりながらカタカタと打っているような状況です。良いっすよー。快適さが違いますから。って、またしても部屋が狭くなっちまったですけど。




10月7日(土)

 最近の私の中ではノートパソコンが熱い。以前はノートパソコンなんて池田貴族くらいチカラ弱いし、高橋尚子よりも早くヘタるしということで、まったく興味の対照になかったのであるが、ここ最近の私の論調は変化をきたしている。いや良く考えてみれば状況が変化したにすぎないようにも思う。私が重視している状況というのは、


1.Crusoeなんていう省電力CPUが出てきて、長時間(大容量バッテリーで9時間など)のバッテリー使用が可能になった
2.MP3などといった形式でのファイルが広く出まわり、パソコンをウォークマン代わりに使えるのではかと思いはじめた
3.さらにMPEG4などの動画データによって、パソコンを簡易映画館に出来るんじゃないかと空想しはじめた
4.通勤時間1時間20分の有意義な過ごし方について、読書だけでは飽き足らなくなってきた


 1.は単純にPCのハード環境の話ですが、2.とか3.が割と大きな意味を持っています。片道1時間20分の通勤時間に音楽を聞いていたいというのはごく普通として、映画だのなんだのを見てみたくなってきたのです。もうどうせイっちゃうのであれば、映画とかを見るにあたっては、3Dメガネみたいなヤツを満員電車の中でかけて、ひとり「うぉっ!」などとのけぞり+叫びながら、マトリックスくらいは見たいのです。それが僕の中での21世紀への準備であるのです。


 そんなわけで本日は朝から25万円ほど現金を握り締めて、バイオのC1VJを買いに行ったのでした。コイツは本日発売の優れもので、A5サイズのノートパソコン。そんなにちっちゃいくせにキーボードは17mmキーピッチと打ちやすく、あげくビデオカメラまで内蔵されていて20万円程度。重量も980gとブルワーカーを使い始めたばかりの君でもOKな逸品。むーん、買うでしょ。男なら裸一貫にして買うでしょ(不明)。


 というわけで買いに行ったのですが、結局買いませんでした。はじめにさくらやに12時くらいに行ったら、既に売り切れ。Bicカメラとかにも出向いたけど、同様。なんでも開店前から並んでいたという奇特な人がいたためらしい。ロシアじゃあるまいに、物を買うのに並んじゃいかんだろうと思うのは私だけの感覚でしょうか?米を買うのに通帳を持っていく感覚が懐かしくてなりません(←ウソ)。


 いやモノ自体は見つけたんですけどね。秋葉原まで行ったから。ただ、そこまでの道のりの中で冷静に判断するに、バイオのほうではDVDが見れないことが結構致命的なような気がしてきたですよ。いや、製品として致命的という意味ではなくて、私の夢想するライフスタイルにおいて。11月に富士通から発売されるLOOXなる代物は、コンセプトは今回のC1VJと似ているのだが、こちらにはDVDが付いているタイプがあるという。


 キーボードの感覚としてバイオのほうは私にとって最高であったが、富士通のほうはどうなるか分からない。CPUは両者ともCrusoeであるが、バイオが600Mhzに対して、富士通のは533Mhzと不利な点は色々あるのだが、DVDとかを通勤電車の中でも見れてしまうというメーカー側の描く桃源郷図には抗いきれないものを感じる。いくらキャプチャーカードを持っているからといって、VHSビデオをMPEG4データに変換して、さらにそれをノートパソコン側に転送してというのは、やはりメンドくさい。


 というわけで本日はギリギリのところで踏みとどまったとはいうものの、既にその未来が血塗られていることには変わりがないのであった(断定調)。とりあえずおろした25万円のうち23万円を口座に戻したのですが(←なんかってる)、なんとなく戻すにあたって軽い敗北感を感じたのですが、これはなにを意味しているのでしょうか?



10月8日(日)

 私、またしても人生の迷走をはじめてしまいました。今回の迷い路の題名はと言えば、言語。英語やドイツ語なんてメジャーなものでなく、かといってエスペラントみたいなマイナーなものでもなく、というよりもある程度それらの言語からは離れつつ、やはり同じ「言語」なるジャンルで括られるそいつの名は「Visual Basic6.0」。なんとなく、「アイツがアイツがやって来た」みたいなイメージ。


 もともと会社生活の中でエクセルは頻繁に使っており、その中でVBAに触れる機会は多かったのですが、ついに1歩進み出してしまいましたです。いやぁ、好きなんですよね。プログラムを組んでその通りに動いているのを見るのが。第一市民が第二市民の汗と血の上に作り出したパンを貪り食べるように。表から見れば頭脳労働であり、裏から見れば搾取機構なる制度が好きなのかもしれません。


 そんなこんなで取りあえず、Visual Basicを初めの言語として選択してみたわけです。C言語などからちゃんと入ろうかとも思ったのですが、そこはやはり気心の知れたところに流れ込んでしまいがちな世の中です。そんな状況があって昨日の秋葉原散策の途中で教本を購入してまいりました>「Visual Basic vol.1 はじめてのプログラミング」。


 まったくひねりのないネーミングです。売る気がないというか、逆に売れたら困るという何らかの状況があるんじゃないかと勘繰ってしまいそうなほどのネーミングです。まあでも、そんなセンスのないネーミングの本をガッチリ胸に抱えてレジに向かっているのですから、私の方がよっぽどヒドいです。一枚下です(?)。


 でも、本日1日かけて読んでみましたが、なかなかに面白いです。Visual Basic6.0の体験版も付属CDに入っており、製品版(7〜8万円!)を購入しなくても色々といじって遊べます。ようやっと先ほど読み終わったのですが、よく考えたらvol.2と3を買ってくるのを忘れてしまいました。むむむーん。夜中に車を走らせても良いのですが、ビールを飲みながら読んでたからなー。日本じゃデフォルト犯罪だもんなー(←バカ)。やっぱり明日にでも買いに行こっと。


このサイトに、謹製のプログラムがアップされる日がいつか来るかも・・。



10月15日(日)

 ビデオを見ました。アニメのビデオ。題名はPerfect Blueというもの。企画協力に大友克洋が名を連ねていたので思わず、借りてきてしまいました。大友克洋といえば、アキラだの老人Zだので名を知られてた人です。またキャラクターデザインは、江口寿史でこれまた有名人ですね(←有名なのは知っていますが寡聞にして、代表作などを知りません。〆切が来ると逃げ出す人だという認識があるのですが、間違っているかもしれません)。


 内容的にはサイコというのでしょうか。たしか1991年の作品だと思いましたが、いま確認しようと思ったら手元に資料がありませんでした。劇中にホームページを見るようなシーンが出てきて、どうもブラウザーとしてはネットスケープを利用しているようでした。どうもそのあたりを考えると1991年の作品なのかなぁ?という疑問がありますが、そもそもネットスケープの歴史も知らないので、不確かが不確かを着ている状態です。


 主人公がアイドルという虚像と同居している人物であり、多重人格者が出て来たり、もちろんストーカーまがいの人物も出てきます。それに最近の私の中で結構嫌悪の対象になっているレイプシーンも出てきます(←さ、最近かよ)。ある意味、定番ずくしかもしれませんが、定番の中でちゃんとその色を発色しているように思いました。そしておそらく脚本家の意図する通り、すこし辛い感慨に捕らわれています。


 最近の私の嗜好の変化として、物事をストーリーや画像だけで判断するのではなく、その映画や書物の醸し出す雰囲気や背景をも感じたいと思い出しています。以前であればその雰囲気が自分にとっての快である場合にのみ評価に繰り入れていたのですが、たとえそれが必ずしも100%「快」でなく、「寂しさ」「劇中の空気」など様々な要素を感じ入れるようになった気がします。今回のPerfect Blueでは、音楽が私の気を引いています。


いよいよが到来してきたようです。冬が来るまでの少しの辛抱です。頑張りましょう。



10月20日(金)

 相変わらず、そして性懲りもなくヴィジュアルベーシックの学習を続け、日々研鑚の毎日を送っているわたくしオオタケ(6.0)でありますが、やはりやるからには環境の整備から入らないとねということで、ちゃんと購入することにしました>VisualBasic6.0。前にも書きましたけど、高いんですよね言語のソフトって。しかもプロフェッショナルだの、サーバーだのよく分からん区分が大量にされているし。差別化かよ、差別化なのかよ。バラモン→クシャトリア→バイシャ→シュードラ。


 やはりインスタントコーヒーの違いの分かる男はプロフェッショナルだろうと思い、その購入に対して始動し始めたのですが、いかにも高い。あまりに高いので裏技を駆使しようと思い、浮かんだ第1案がアカデミック版大作戦。マイクロソフトの製品にはアカデミック版が出ているものがあります。これは学生だの、教員だのといったことを店頭にて示すと購入できる代物ですが、通常版に比べて安くなっています。中身はまったく一緒ですが、ヘタすると80%引きくらい行ってしまいます。


 この制度を利用(悪用)すると、13,500円程度で購入できることが分かりました。これなら買えます。かあさん、今年の冬も無事に越せそうです。ただし問題は学生をどうやって探すかということに尽きます。なにも考えずにその辺をフラフラしている学生に声をかけ、1,000円札一枚渡して、「買ってきて」と頼んでも良いのですがいかにも胡散臭いことこの上なし(大徳=濃い紫色)です。


 友人・知人(≠友人)・親類縁者にあたろうかとも思ったのですが、なんだか突然電話掛けて「ちょっと近くまで来ているから、角の喫茶店まで出てこない?」なんて新興宗教の勧誘でもあるまいに、なかなか言えたもんじゃありません。コーヒー1杯で熱い席に座らされて、今までの人生を悔いるなんて出来たもんじゃありません。そんな短時間で悔い切れるような、浅薄なピカレスク街道歩んでいません。アウトバーン並の道ですし、途中でニワトリだの民間人だのが慌しく道を通り過ぎていきます。


 結局、ヤフーオークションを利用することにしました。以前にも1回利用したことがあるのですが、わりとドキドキしながら利用したものの結果的には通常の通販なんかよりもよっぽど迅速に物事が進み、満足度1000%(80年代風)な商取引が出来ました。なもんで、今回はやや余裕を持って取引を行いました。


 ヤフーオークションにおいてVisualBasic6.0は結構な数が出品されており、うまく13,000円にて競り落とすことが出来ました。アカデミック版ですが、ちゃんと新品であることもポイントのひとつです。というか、この値段でこの品物ってことは明らかに普通のショップが出品しているだけであり、そのメリットは店に行かなくて済むということと学生証などがなくてもアカデミック版が購入可能という点に集約される気がします(←推論部分)。


 オークションは制限時間を迎えたときに最高額をつけていた人と取引を行うのですが、今回のケースは朝の7時30分が制限時間。平日だったのでその時間には既に通勤電車の中だったのですが、会社に着いた瞬間に落札成功と知り、そのまま銀行振込を行ったのが9:00。出品者に振込を行ったとの連絡をメールで行い、向こうから発送しましたのメールが来たのが10:00。商品がゆうパックにて届いたのが翌日のお昼。


早い、早すぎるぜ。現代ニッポン。でもスゴイ満足。



10月21日(土)

 先日、会社にて毎年恒例秋の大健康診断大会が実施された。いつもはまじめにコツコツと働いているサラリーマン諸氏も、今日ばかりはとネジリ鉢巻にタスキがけを行い、そこのけそこのけとばかりに社長と背比べをしてみたりといかにも優雅にして壮大なスペクタクル健康診断である(←もちろんウソ)。いわゆるハレとケの関係をその生活のうちに内包している日本人としては、これを逃す手がどこにあるのだろうか(←もはや捕らえられず)。


 とは言っても、人間ドックなわけではないので、大した検査など行いはしない。内科的に言えば尿検査とレントゲンくらいのものである。せめて血液検査くらいしてくれても良いのではないかと思うのだが、それは35歳を迎えてからという決まりになっているらしい。なんだかよく分からんが、やはりルールはルールとして守らないとね。・・抑えてね、はやる気持ちとスピードを。


 それ以外にやることはといえば歯科検診だとか、身長・体重・血圧などやってもやらなくてもあまり関係なさそうな種目ばかり。ムリムリにデカスロンという名前をつけようと盛り込んだような気がしてならない。フリーソフト2000などと銘打って、アンドロメダ大星雲作成ソフト(Win3.15用)などという訳のわからないアプリまで盛り込んでしまったようなものだと思う。


 そもそも今更ながらに身長が伸びたりする人なんているのだろうか?そりゃあ若干ながら縮む人はいるかもしれないが、おじいちゃん・おばあちゃんを対象とした一般向けの健康診断ではないのである。会社で働いている状況の中で、背骨が破砕骨折しているような人間ってそんなにいないような気がするのだが、楽観的にすぎるだろうか?


 今回やってびっくりしたのは、眼科検診。もともと18歳くらいからなぜか右目の視力がガンガン落ちていたのだが(それまでは両目とも2.0)、ついに今回右目の視力が0.1になってしまっていた。左目はいまだに2.0(それ以上がないから測れないだけで、自分的には6.0程度)あるから、ガチャ目の典型例といって良いのかもしれない。ここまで来ると右目は不要なんじゃないかという気がしてしょうがない。


 だって、0.1と2.0である。右眼は全体のおよそ5%程度しか見ていないのである。私の1日の活動時間が19時間なので、だいたい1時間しか働いていないということになる。面積的に言えば、およそ卒業アルバムの写真撮影の日に休んでしまって、上隅に楕円の枠をもって表現されてしまうような不幸な人間だけを見続けているのが私の右目なのである。そんな不幸な人生でなく、もっと楽しく愉快に生きてみたいというのは、贅沢にすぎるのだろうか?


 もし私の右目をデフォルト単位として考えると、左目というのは20個分ということになる。CCレモンじゃあるまいし、第一私の左目はトンボもしくは仮面ライダー的複眼仕様であったのかという事態が巻き起こってしまう。いやだ、いやすぎる。いくら空気抵抗が少なそうだからといって、あんな不安定な姿勢でバイクに乗るのは危険すぎる。幼少のみぎりにあのカッコでブランコにのって怪我してから、僕は少しだけ大人になったんだ。


 20歳の頃に見てもらった眼科医が、「このまま26歳まで右目の視力は落ちつづける。しかもその間もずっとメガネをしていないと、キミの右目は失明する」と言ったあの予言めいた言葉がアタマをよぎる。なんだかインディアンに「痩せていく」といって呪いを掛けられてみたいな気分なのだが、僕はそのケーキを探すことが出来るのだろうか?わからない。



10月28日(土)

 昨日から、真っ向勝負の不幸続き。そもそも昨日は14:00から別ビルにて打ち合わせが予定されており、その打ち合わせが終わったら、その日は家に直帰してそのままクルマで横浜の実家に帰るつもりであった。そして28日は、朝からゴルフと洒落込んでみる寸法である。間違えてもしけ込んでみたり、オリハルコンであったりはしない。当たり前。


 18:00くらいに打ち合わせが終わり、そのまま帰りますと言うつもりで電話を掛けてみたら、なんだか様子がおかしい。気は乗らないが仕方ないので、電車に揺られて職場に戻ってみる。まあ、20:00に退社して急いで帰れば、23:00には横浜に着くことが出来る。そもそも自分の仕事の部分であるようなので、やむを得ず戻ってみた。


 ところが実際にその仕事のカタがついたのは、1時。25時??終電は24時9分。か、帰れん。横浜に行けないどころか、そもそも自宅にすら帰れん。呆然としながら近くのホテルを渡り歩いてみる(←もはやゴルフは諦めモード)も、そんな時間では泊めてくれるところもない。ますますテンパって来て、タクシーで帰るしかないかと諦めるも、所持現金6,000円。


 およそ社会の常識として年齢×1,000円程度が、通常所持現金にあたるらしい。わしは6歳か?6歳なのか?ランドセルに黄色いビニールをかぶせて、洗濯をしてしまって滲んだサインペンで書かれた名札をしている小学生なのか?6年生に手を引かれて登校し、そのまま意識なきままに金魚係なんてやってしまうような種類の生命体であるのか?


 自問自答を10分程度繰り返すも、答えが天啓のようにひらけることがなく、クレジットカードの使えるタクシーを捜す。駅前で暇そうにしていたタクシーの運転手に聞いたら2万円は越さないと思うなどとふざけたことを抜かしていたが、仕方ないのでこのむやみやたらなタンパク質のカタマリである体を運んでもらう。あのときほど、私にとって全ては精神だけですむのにと物心二元論に傾いたことはない。


 家に着いたら3時。そして意外と金額は14,000円。もっともこんだけの金額をなぜ1時まで働いている自分が支出主体にならなければならないのかが良く分からない。今度の選挙ではちゃんと人を見て、投票しようと思う(←責任根拠のスライド方式)。カラダはぐったりしていたが、ややハイ(≒灰)になっており、そのまま着替えて休むまもなく車を出して、横浜に着いたのが4時。


 で、7時すぎに起こされてそのままゴルフ。行きも帰りも車内では完全意識下。お昼ごはん中にビールを飲んでしまったのだが、飲み終わった後プレーするまでの10分間で気絶しそうになったあの日の記憶が鮮やかに蘇る。でもスコア的には、前半54、後半56と過去最高。体に力が入っていないのが良いと一緒に回ったメンバーに言われたが、体に力なんざ入るはずもない。下手したら精神も抜けている。そんなギリシャ神話にでも出てきそうな物語。



10月29日(日)

 VBの勉強も順調に進み、教本も現在vol.3を驀進中。当初はヴィジュアルベーシックの考え方や文法など通常の言語教本としての性格を演じていたのだが、さすがに最終巻ともなるとクライアントとの折衝方法開発コスト計算における人月計算、ステップ計算などと話は展開しており、自分で一生懸命読んでいながらも「オレって、一体ナニになろうというのだろう」とまるで17歳のあの頃のような自問を繰り返す毎日。


 取りあえず教本の中で出てきたブロック崩しゲームを作成しようかとも思ったのだが、既にそれはコーディングが提示されているためにコンセプトを変えて何かを作ってみようと決意。なにはともあれ、ウィンドウ中にボールを表示させて、それを45度の角度で壁にぶつかった瞬間に入射角と反射角を正しく跳ね返らせてみる。


 やってみたら意外とうまく出来る。私はというと物質世界に生を受けた現代人であるので、取りあえずボールの数を100個に増やしてみる。やってみるとさすがに動きが重い。色々と設定を変えてみたのだが、どうもうまく行かない。ここはムーアさんに任せるとして、ボールの数を60個に減らすことにした。このくらいの数であれば私のマシンだとスムーズに動く。


 ただ60個もの数のボールがウヨウヨしているのは見ててキモチ悪くて病み付きではあるのだが、角度がいずれも同じというのはいただけない。これはランダムに角度を発生させて、初期の軌道角度を変えてみる。意外とこれもうまく行き、毎回起動させるたびにいろいろな角度でボールが動き回る。うーん、乗ってきたぞ。


 ついでにそれまではボールの色を1個ずつ指定していたのだが、これもランダムに色を変えることによって、毎回いろんな色が生まれるように変える。背景色はランダムにするよりも自分で色々といじってみたいという気になったので、シングルクリックするたびに色がランダムに変わり、自分の好きな色になるまで何度もカチカチとやることにした。


 さらに調子に乗って、カウンターを設置してボールが壁にあたって跳ね返る回数をカウントすることにした。ついでに当たった瞬間にサウンドを鳴らすことにしてみたものの、さすがに60個もボールがあるとサウンドがかぶってしまうことになり全然意味をなさないので、ボールの中でも1個だけは特別な存在として色をランダムとせずに常に真紅として、コイツが跳ね返るときだけ音を付けることとした。自分の中ではこのボールは、シャア。


 ここまで作ってみて気づいたんだけど、私が作ったこのファイル、一体全体何なんだろう?スクリーンセイバーではないけど、きわめてスクリーンセイバー的。いっそのことシャアがミサイルを発射することが出来るようにしてしまおうかとも思ってみたものの、そこまでは現時点で出来ず。まあ、触り程度としてはなかなか面白かったので、これからも学習を続けていく所存にございます。


というわけでこんな感じ→Jump_B.lzh(約7k)










ラッタッタッタ、ラッタッタ。





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