2001年2月分バックナンバー






昨日までリノール酸全盛の時代だと思っていたのに・・






2月12日(月)



 ここのところ通勤電車の中ではDVD(ミニシアターアワー)を展開し、読む活字といえば新聞とVB関連だけだったのであるが、これではいかん。「日本人よ、自主独立にして強くあれかし」ということで読書にいそしんでみました。読んだのは推理小説モノやホラーモノなので、特段首筋を浮き上がらせることなく楽しむことが出来ました。




 それ自体はなにひとつ問題があるところではなく、以前の読書癖が再燃しただけなのですが、驚いたのはそのブランク期間。なんと小説という括りでいえば、去年の10月くらいから1冊も読んでいなかったのでした。そういや最近本屋に立ち寄っていないなぁとは思っていたんですよね。だいたいこのサイトのトップページの更新日時も伝統を重んじるかのようにほとんど変わっていなかったし・・。




 そういった時代の閉塞感を敏感に感じ取り、取りあえずは本屋に向かいあれこれと購入してまいりました。コンセプトはリハビリ軽量性。通勤電車で持ち歩くのに、ハードカバーはけっこうしんどいものです(弱)。文庫本であれば、内ポケットにもラクラクイン!ご家族でのピクニックにも最適。晴れ渡る青空、限りなく続く草原の中で読む密室殺人モノはもうサイッコー。




 ということで、綾辻行人の「殺人鬼」、森村誠一の「銀河鉄道殺人事件」、服部真澄の「龍の契り」、内田康夫の「天河伝説殺人事件」、松岡圭祐の「催眠」、安部公房の「カンガルー・ノート」を購入してまいりました。こうやって見ると完全に偏っています。まあ、リハビリみたいなものだから、それはそれで良いでしょう。別ジャンルのものは軌道に乗ってから読んでも遅くはないのですから・・



2月17日(土)



 日々の様に出会うPCに関する誤解をご披露。もはや何が正しくて、何が間違っているなどという単一論が世には通じず、個人主義が蔓延していることを実感させていただいてありがとう。




1.マイクロソフトオフィスについて


 自宅はオフィス97を所有しているが、会社はオフィス95。友人が「オレんちのはオフィス4.3だから」などと言っているのを聞くと、彼と自分の間にはおよそ90ものバージョンが出回ったことを信じて疑わない。下手にパソコン業界の進展の速さやムーアの法則だの、ドッグイヤーだのという言葉を知っていたりすると、余計にタチが悪い。キチガイに鋏とは良く言ったものだ。

 ちなみに初版は一太郎だが、三版目と四版目が新春特大号的に三四郎などと言い出している人は、社会適応能力がないか劇団上がりのニセモノかのどちらかですので、注意して取り扱うようにしてください。




2.スーパーオフィスなどの非マイクロソフト製商品について


 マイクロソフト以外から出ている「オフィス」と名のつく商品を全て類似商品だと信じて疑わない。危なく間違えて買うところだったなどと真顔で友人に話し、相手にどこをどう訂正して良いのか、そもそも訂正する必要があるのかを迷わせたあげくに投げやり選手権に強制出場させるようなマネをする。興に乗って、ルービックキューブだのはちみつレモンだのの問題を持ち出して、解説してしまったりするケースもある。ちなみにSOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)とは、マイクロソフト社の用途別「オフィスシリーズ」のひとつだと思っている。




3.ウィンドウズのバージョンについて


 ウィンドウズが個人用と企業用に分かれているなどという概ね正しい認識は持っている。ただし、オフィスの問題同様に個人用と呼ばれるものは、95でブレイクして今や2000と、およそ5年程度の間にビルドナンバー並に死ぬほど新しいバージョンが飛び出ているのでパソコン業界は怖いと信じて疑わない。


 また企業用はというとNTが以前の主流であったが、昨年にはMEが出て、こんどXPが出るらしいとムチャクチャな認識に陥っている。やはり企業ユーザーはメモリ節約のために26進法でカウントしているのだなぁなどと深い述懐を抱いていたりすると、もはや誰にも止めようのないワールドを構築していることになる。
 たいていこのような人は、ZZまで行った後には破綻が訪れるといったポスト2000年問題のようなことをあたかも自分しか気づいていないんだぜという素振りで知人に吹聴したりするが、本当に彼しか知らない問題であり続けるので特段問題はない。



2月18日(日)



 今週は会社にて人事異動の発表が行われた。通例であれば、うちの会社では4月1日付の人事異動は3月の前半くらいに発表となるのであるが、今回は特別。何がどうなってこんな羽目になったのかは、アダム・スミスにでも聞いてみないことには分からないのだが、結論からいうと会社が4月に同業者と合併をするらしい。合わせりゃ1万人くらい社員がいたりだの、店舗の統廃合があったりなどということで今回は1ヶ月近く早い発表となったのだ。




 人事異動の発表は「○月×日に発表するので、みなさま乞うご期待」などといった事前アナウンスがなされているわけではない。ただそこはやはり事前に「今週あたり発表があるらしい」などという風聞が下々に流れ、みんながソワソワとしているわけだ。今回は噂では2月の第2週という話があったのだが、先週は発表がなされなかったので誰もが今週であることを確信していた。




 今回は店舗の統廃合も大々的に行われるとなると、通常期よりも当然に自分が異動する可能性が高くなる。ましてや合併となれば、職場に今までまったく違う文化にて暮らしてきた人たちが入り込んでくることになるわけで、落ち着かないことこの上なし。いつもだったら電話だのメールだのがバンバン入るのに、なぜか今日はそれらがない。




 嵐の前の前兆。脇を見ればネズミの群れが海の方角に向かって猛ダッシュ。昼間なのに空には太陽が見えず真っ暗であり、どこから現れたのか都会の真ん中であるにも関わらず鳥が群れをなして東に向かって飛んでいる。めしいた老女も東を向き、5歳くらいのあどけなき少女が怯えた顔で老女の影に隠れつつ右手はしっかりと老女の手を握っている。




 なーんてバカなことを夢想していたらとっくに発表は出されておりました。あげく私の身の回りには、ほとんど何も変化がありませんでした。つまらんのー。全とっかえとかしちゃえば面白いのに。



2月24日(土)



 既に購入から4ヶ月近く経過した富士通LOOXさんであるが、ここに来てようやっとメールの設定を行った。そもそもの当初からサイトの閲覧はできる状況だったのだが、私の使っているプロバイダーのメールサーバが悪いのか、はたまた悪いのは私の頭と何でも人のせいにしてしまうこの性格なのかは分からんが、とりあえず愛用のBecky!で既存のメールサーバを設定してもうまく行かない。




 まぁ、それほど出歩くわけでもないし、出先でメールを読みたくて読みたくてそれでも読めないもんだから思わずありもしないメールが目の前に見えてきてしまうほどの強い欲望に支配されているわけではないし、まるで腎臓のように少なくとも3日に一度は体内に溜まった不要物質をメールとして外部に出さないと死んでしまうような体質でもない。言わばそこそこ見れればそれはそれで楽しいが、3日程度であればなくてもどうにかなったりするという程度のまったくつまらん=冴えない男だったりする。




 だが、フリーメールの情報を見ている時にふと目に付いたのが「POPメールにも対応」の文言。確かに今の状況であれば、ブラウザー上でやり取りを行うWEBメールは使用することができるのだが、どうにもオフライン環境で使えないのが大きな痛手だろうということで敬遠していたのであるが、POPメール対応ということであれば、通常のメールアプリでも対応可能ということ。メールアドレスがまた増えてしまうのが難点ではあるが、まったくないよりもぜんぜんマシ。




 というわけでメールアドレスを新たに取得しました。当たり前のようにアメリカ産と書いてありましたが、内心ダマされているかもと少し懸念を抱いております。なんていうか、アドレスなんですけれども、 otake@voodookiss.zzn.com となっています。もちろん後半部分は私が決めたものでも、私の頭の中を瞬時なりともよぎった映像でもありません。私は、「一体全体どこのどいつがこれを決めたのだろう」と思いましたが、もしかしたら普通の人はこのサイトを見たときに「一体全体どこのどいつがこんなものを取得したがるのだろう」と思うのかもしれません。




 まあ、何はともあれフリーメールアドレスなんて便利な世の中でござんす。昨日とかは仕事の関係でよそさまの会社にファイルサイズの大きなモノを送りたかったのですが、どうも個人に割り当てられたメール容量を凌駕しているらしく、相手に届かない。 しゃあないので、私が個人的に使用しているフリーのサイトにファイルをアップして、そこからダウンロードしてもらうことで何とか任務完了。電話で指示をしながらダウンロードしてもらったのだが、そのまま仕事の話は電話で続き、しかもいつの間にやらなぜかそのサイトに設置してあるBBSまで導入しながらの議論。




 メールを送った後に不安になって電話をしてしまうという笑い話(面白いですか?)はありますが、電話をしながらチャット状態というのもなんだかサイバーフィーリングたっぷりでなかなか良いものです。目で見て、耳で聞く。ちなみに先日、うちの会社で私の左隣に座っている人が、右隣に座っている人に電話をかけていました。別にパーテーションで切られているわけでもないのに、人間関係の断絶・都市の疎外感が感じられる事件でした。つうか、肉声が聞こえてるって・・










いまや時代はオレイン酸だというのだから、時代の寵児とは分からぬものよ。







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