2001年3月分バックナンバー





ひらがな、カタカナ





3月3日(土)



 体がしんどいので本日はお休み。休息あるのみ。昼近くまでゴロゴロして、そのまま近くの食料品店にお買い物。この店はおそらくコンセプトとしてはプチ紀伊国屋なのだと思うのだが、ちょっとお洒落なモノ、やや舶来品なモノを揃えている。ワインなどもかなりちゃんとしており、ここで気合を入れて買ったものにハズレはほぼない。気合を入れるといってもせいぜい4,000円程度なのだから、バカ高いわけでもない。っつうわけで、たまに利用している。




 今回は何をしたいわけでもなかったのだが、とりあえずワインを購入してみた。名称はドメーヌ・レグリエール(Domaine l'Aigueliere)、1997年の赤ワイン。1997年といえば香港が中国に返還された年なんだよね−などと、イギリスにも香港にも行ったことないくせに豆知識 on the desk を一人ごちながら購入。価格的には3,000円を切っており、週末を典雅に暮らすがためと思えば安いもんだ。ちなみに「外で飲んだら××円だから、安いもんだ」などという人がいるが、その感覚が分からない。「このPC、20年前に同等の機能のものを購入していたとしたら1億円した」だとかのもしも話のどこに意味があるのか。




 分かってる、自己満足のための魔法の呪文だ。下らんことを騒ぐんじゃない。





 せっかく、ワインを買ったのだからつまみと手持ち金品の等価値交換を行うべく、辺りを徘徊してみた。なんだかいかにもな感じのガーリッククラッカーを見つけ、これを購入することとした。これに一体なにを乗せてみよう?だ、そう子供の頃からの夢を乗せてみよう。まるで綿毛のようにふわふわといつしかこの手から離れてしまったあの日の夢を。毒々しい色も歳月がパステルカラーに変化させてくれる。大丈夫、分からない。時は人間に穴を穿つ。




 なかなかに美味でしたよん>ワインさん。惜しむらくは最後の一杯をベッドサイドで飲んでいたのだが、思わず知らずベッドの上にぶちまけてしまわなければもっと良い思い出を完成できたのですが、それは望みすぎというものでしょう。赤ワインの芳醇なヴァニラの香りの中で幸せな顔をして眠っていたのだから、そういう人生もあるというものですが・・。やっべ、布団の洗い方(ベッドロンダリング?)なんざ聞いたことないぞ。



3月4日(日)



 実は明日から職場が移転となり、通勤定期を変更するために自らの硬い殻を破って外出決行(シュージ・テラヤマ的)。定期券も6ヶ月購入するとなると、けっこう10万円近くになったりするんですなぁ(感慨)。ちなみに知り合いの人なんて、新幹線通勤を行っているということもあり、定期代が40万円くらいになっているそうです。そこらの企業の単位株よりも高いんじゃね−かという気がして、小心な私なんて怖くて40万円もするカードを自動改札機なんて怪しげなモノの中に突っ込むことは出来ません。




 とりあえず10万円をATMで下ろしてはみたものの、ふと通勤経路をどのようにするか考えていないことに思い当たる。東京の地下を縦横無尽に駆け巡る地下鉄。地上をこれ見よがしに走る各種鉄道。個人的にはアングラ的な薫りが好きではあるのだが、もし万一やみくろにでも捕まったらエラいことになってしまう。人生というレール上ですら無意識のうちに地下に潜っていたこの人間が、主体的に自分の路線など決められるのか?




 悶え苦しみながら考えた結果、とりあえず1ヶ月定期で様子をみることにしました。しかも今ある定期からの路線変更であり、解約返戻金(?)も発生するためネッティングした支払額は7,000円程度。手元に残りし軍資金(学術名:ジツダン デ ニッポニカ)。これは使うしか!使うしか!費消するしか。消費者は悪くて生活者が良いなどと言い出す人間にとって、費消者という言葉はどのように聞こえるのだろうか?エントロピーで終わり?




 というわけで、スーツ。財布。大容量バッテリーをカードで購入してきました。ああっ、バカん。





 で、なんの因果でこうなったのかはよく分からないのだが、いまとあるコーヒー屋さんのオープンスペースでカタカタとこの文章を打っています。ここだけ聞くとなんだかカッコ良さそうな感じもしますし、週末を粋美に楽しんでいそうにも聞こえますが、現実にはかなり寒いです。そもそもエスプレッソなんてものを頼んでしまったのですが、量が少ないためにものの3分で冷めました。




 いま現在でおよそ10度程度(もちろん摂氏)と思われます。私の反省の念により冷える心持は、まるで冷たく沈んだエスプレッソのように。妙に膨れ上がり歪んだキャッシュフローは、まるでこの私の心持のように。



3月10日(土)



 本日は何とはなしに会社に赴いてみたのだが、退社したのが20:00。職場の人と一緒にどこかに食事にでも行こうかという話にはなってみたものの、土曜日ということもあって飲食店が閉まっとる。さらに、そもそも引越してきたばかりなので、そもそも誰もどこになにがあるのか知らない。路地を一本入った静かなところになんだかワイングラス(?)が逆さにぶら下がって( hanging glass )いて、さらには前面が総ガラス張りのお洒落なお店を見つけた。




 平日とかで誰か知り合いが通りかかる可能性のある店であれば、こんなところで小汚いネルシャツを着たante オッサン2名がこしゃくに談笑しながらカルパッチョなんておもろい名称の食料を口に運んでいたら笑いのひとつくらいは取れるかもしれない。でもどうせこのカッコを活かすのであれば、代々木ゼミナールとかの前でコーヒーの缶を灰皿代わりにでもしながらタバコをふかしていた方がよっぽど面白い。微妙に合格時の胴上げのポスターに写りこんでいたりしたら、まず間違いなく笑えると思う。




 なんてクダラナイことを夢想しながらガラスのお店は素通り、そして入ったのがなぜか「ちゃんこ」のお店。生まれてはじめて食べるっす。ごっつぁんです(←ローマ字打ちしづらい)。自分なんだかお店に入ってから気づいたんすけど、これってもしかして親戚が集まったりとか、昇進とかした時に来るようなちゃんとしたお店なんではなかろうかと。少なくとも周りを見渡したときに仕事が終わらずに思わず土曜日に会社に来ちゃったような人影は見当たらない。女の人とかって、みんな綺麗なワンピースを着ている。




 周囲との違和感にまごつきながらとりあえず大関コースなるものをオーダーしてみました。コース料理となっている時点でも聡明な方は我等がケアレスミスに気づかれるであろう。でもさすがに料理は美味しかったです。小鉢、お造りと出て、ちゃんこ鍋が登場、食べ終わったところで雑炊に変身し、最後にデザートでしめてしまいました。鍋の中にはつみれが入っていたのですが、つみれがこんなに美味しいものだとは知りませんでした。感動。




 「ちゃんこ」とは、親を示す「ちゃん」と子を表す「こ」を合わせた言葉だそうです。いつの間にやら仲良くなった店員さんから教えてもらいました。お店は昔の横綱であった誰それさんのお店だと自慢げに教えてもらったのですが、残念ながらメモリーが飛んでしまいました。ただちゃんこ鍋というのは相撲部屋での鍋のことを指すのであり、その他の構成要件がないようです。だとすると誰のちゃんこ鍋だったのかを知らないというのは、なにを食べたのかを分からないことと同義になってしまうのかもしれません()。




それはともかく、オレは親?



3月17日(土)


 久しぶりのオフとあいなったわけだが、日常生活にて来たしている綻びのようなものを、繕うことから始めようと心に決める。決意が覚めやらぬうちに取りあえず部屋を片付けようと思って見回すに、事態の規模の大きさにいきなり絶望。莫大なる失意に打ち負けて、朝っぱらから冷蔵庫でキリっと冷えたビールに手を出してみる。脇にジューシーに焼いたソーセージと粒マスタードでもあれば最高なのだが、人生そううまくは行かない。だから楽しい(?)。




 部屋を片付ける気分になるまでということで、取りあえずダイアルアップでつなげてみるも、はまりにはまること4時間。そもそもメールマガジンが溜まりすぎ。誰かからきたメールであればちゃんと毎日チェックしているが、メールマガジン(←自分で申し込んだ)は忙しいときにはチェックの手を抜いてしまう。土曜日とかにまとめてチェックしようとして「おいっ、100通も読めってか!」と激怒することもしばしば(←自分で申し込んだ)。




 なおかつ、いつまで無料で使えるのかNapsterと一人ごちながら落とすmp3にも哀れを感じる。日経新聞で読んだコラムで恐縮だが、高校生の頃にひとりでジュースを飲んでいたら、別件でやってきた友人が「早くジュースを飲め。飲み終わるまで一緒にいてやるから。」と声をかけたという。私はこれを読んだ時に、優しさの存在を直接に感じることが出来なくなっている自分に愕然とした。そんなことを思いながらダウンロードするmp3最高。




 いいかげんに飽きた頃には部屋の掃除は、はるか忘却の彼方。先週くらいから疼きだした左の奥歯が気になって歯医者に行ってみる。レントゲンを取られたあげく、医者が言うには神経を抜かなくてはならんとのこと。もともと神経なんておかしくなっているのに、さらに抜いてしまうとどういう状態が待ち受け画面なのだろう?神経質だから多少は抜いたほうが良いのだろうか?無神経だから変わらないのだろうか?抜いた歯の神経の先には何が繋がっていたのだろう?歯の神経は簡単に抜けるようだが、それ以外はどうなのだろう?脳神経とかもやる気になれば、10分くらいで抜けたりするのだろうか?




 面倒くさいことを考えるのはやめにして、車を運転して酒屋にてビールを1ケースとレモンウォッカなるものを購入してきた。ウォッカというのもいろいろと種類があるようで、唐辛子を漬け込んだものや、オークのような木を漬け込んだものもあった。ウォッカなんてどれも同じ味だと思っていたのだが、最近になってそれなりにやはり違ってきているような気がしている。飲み比べたりはしていないので単なる体調かもしれないが、良いものは妙な雑味がないように思える。レモンは雑味じゃないかという気もしますがね・・。




 さらに車を走らせて、本屋へと向かう。最近の通勤電車での私の遊び方は、読書・DVD・ネットのいずれかに集約される(仕事が終わっていなくて、ひたすら電車の中でペーパーを作成することもあるけど)。いずれもバランス良く楽しめば良いのだが、なかなかそうも行かず、面白い本にめぐり合うとそのまま本を何冊も読み続ける。ネットで新しい遊び方を発見すると他をおろそかにしてしまう。まあ、それはそれで良いのですけどね。・・サル。




 そんなバランス感覚を喪失した私が本屋にて購入した知的好奇心などを掻き立ててくれるであろう12冊の本たちの今後が楽しみである。読書のペースに入れれば2ヶ月せずに楽しんでしまうのだろうが、失敗すると1年以上も私の鞄で過ごしてもらうことになるのかもしれない。新しい場所時間感情の想起を期待しております>12冊の書物殿。なにとぞ。なにとぞ。




というわけで、部屋は片付きませんでした。



3月19日(月)



 なんだか楽しい。なにひとつ良いことなんてありはしないのだが、猛烈に楽しい。昨夜は朝の4時近くまで飲み明かしたのだから体調は絶不調でしかるべきなのだが、さすがに眠気は感じるものの朝から元気一杯。飲んでたといっても別に誰かと面白おかしく騒いでいたわけではなく、単にひとりで部屋で飲んでいたのだから、これといって原因がありそうにも思えない。土曜日に買ってきたレモン色した怪しげな液体を体内に注入していただけだ。




 朝なんてもう元気がはちきれているので「今日はコート要らんな」などとたくましいことを言い出し、すたすた闊歩するその姿は勇ましきや?通勤電車では眠り込んだものの、起きてからがまた始末に終えないほどのエナジー。飲み会ですぐに寝ちゃって、起きてからが大変なことになるヤツとかときどきいるけど、まさにそのパターン。不必要に活力にあふれているわ、吐息は微妙にアルコール含有率が高いわでもう大変。




 会社の人たちと昼ご飯を食べている時にも騒ぐ騒ぐ。きゃっきゃ言いながらひとりモグモグと食べまくり。仕事上ではめちゃめちゃピンチな状況だし、明日は休日出勤しなくてはならない状況に陥っているくせに、もはや誰にも止められないくらいに爆走状態。うひゃ−楽しい−。生きてて良かったーなどと、10年に1回くらいしか口走らないようなことをまったく場違いな状況で絶叫。頭の神経が切れているのかもしれない。は、歯医者め、なにを抜きやがった?




・・明日くらい反動で死ぬかも。



3月20日(火)



 昨日の文章は実は帰りの通勤電車の中で書き上げ、アップを行ったものであったりする。文章が完成して後はアップロードするだけという状態の時点で既に残りの駅は2駅。さすがにちょっと焦りながら(←なぜ焦るのだ?)、ダイアルアップで接続を行う。しかしさすがに電車はスピードが速い。接続がブチ切れることもたまにはあるし、そこまで行かなくてもやはり通信状態はあまり良くない。




 みなさんご期待の通りこんな時に限って接続がブチ切れてみたりする。送信中にキャンセルするのも嫌ではあるが、かといってプラットフォームに降りた乗客が右手にパワーオンされた状態のノートパソコンを持っているというのも周囲の客・駅員にとってみればかなり奇異な光景ではあるかもしれない。イヤホンなんかを耳に挿した状態とかだったりすると、なんだか新手の外付けペースメーカーじゃないかと人々の興味を引いてしまいそうな気もしてふと怖くなる。




 結果的には何とかギリギリで送信のほうが終わった。プログレスバーがぜんぜん動かなかったくせに、なんか動き出したらあっという間に送信し終えてしまう。まあ、このサイトなんてバックアップファイル込みで計算しても1メガ強のだから、そんなに時間がかかるわけもないんだが・・。晴れ晴れした気持ちで改札口を折り、ふと携帯を見てみると着信履歴あり。ありゃ、同じ駅を利用している会社の先輩さんからだ。




 今どこにいるのと聞かれて、駅を出たところと言うとその先輩さんも同じ道の先150メーターくらいのところにいるという。気分が高揚している状態の僕はなぜか走って追いついてみたりと、なんだか若い恋人同士か、幼い子供のようなマネをしてみる。ただし筋力はというと、若干平均値を下回るながらも成人男子のそれを持ち合わせているので、脇を走っている自転車を抜いてしまうほどのスピードを出してしまった。全力で走ってますか?




 そのまま近くの飲み屋さんになだれ込み、気づけば2時。周りにお客さんがいない状態で、まだ飲んでいる。なんだか久しぶりのこの感覚が心地良い。気心の知れた人となんとなくそれなりに波乱のある会話を、そしてそこはかとなく穏やかな会話を続ける。もちろん単なる酩酊客でしかないので、話の論旨なんてろくにつながっちゃいないし、そもそもヴォリュームが一部壊れた状態での放送となっているのだが、それもまた味のひとつになっている。そしてそのダメさ加減を楽しんでいる。




 僕がお酒を飲むひとつの感覚には、ダメさ加減を確認したいというところもあるのかもしれない。中学生が万引きを行って汚い自分を確認するかのように、朝っぱらからお酒を飲んでみたりして、あー社会からちゃんとドロップアウトしてるねーという確認を行っているのかもしれない。あとは勤務中に飲みながら働けるかどうかというのが最後の「バー」なのだとは思うが、残念ながら私の肝臓パワーでは酔った状態でのまともな判断は期待できない。




 バカな結果を残すくらいなら飲まないほうがマシである。10年、20年経って僕の事を知らん連中に「昔は優雅だったんだなー」とか訳知り顔で語られるのだけはごめんこうむりたい。かろうじて持っている僕のモラルなんてそんなもの・・。もしくは人間の器はそんなところにあるのかもしれない。自虐的にではなく、開放的にそう思える。



3月24日(土)



 最近ふと疑問に思っているのだが、一般名詞としてのクスリの名称ってヤツはどうにもいい加減でならない。というわけで誰もいないごはん屋さんにてワイングラスを傾けながら、BookShelf2.0を利用して薬にまつわる言葉のあれこれを調べてみた。その結果が下記のジャンル分けである。



1.対象疾病を特定
 クスリの代表格としての、「かぜ薬」。これはいわゆるカゼという状態に陥ったときに、そこからの回復を目的として作られている薬に対する名称である。つまり薬→カゼという対象疾病を特定している言葉にあたると思う。同じようなものに痛み止め薬、気付け薬、解熱薬、せき止め薬、酔い止め薬などがあるが、こちらは症状+動詞となっており厳密には区別されてしかるべきである。


2.施術方法を表わす
 このジャンルにあたるのが、貼り薬、飲み薬、塗り薬(ヴェポラップ)、点眼薬など。もっとも飲み薬を飲んでくれていると思っているのは、作成者(?)の勝手な思い込みであって現実にはルル3錠を懸命になって目に入れようとしている人間だっているかもしれない。ブタンガスを吸って倒れてしまうような人間もいるのだから、この世間なにがあるのか分からない。


3.形状を表す
 薬の形状を表す言葉としては、丸薬だの粉薬だのといったものもある。これだって粉薬を飲めなくて、勝手にカプセルに詰める人だっているのだから最終的には変化しかねない。そんなこと言い出したら、何だって服用者の意図によって変わってしまうじゃないかと思われるかもしれないが、案外とそうでもない薬もある・・。


4.原料を表わすもの
 生薬だとか麻薬だのといった言葉がそれにあたる。生薬を後から炒めたからといって「怒りんぼタブレットメディシン ジャワ風キュイジーヌ」などとは間違っても呼ばれない、たぶん。もっとも煎じて作った薬のことは、煎じ薬と言うらしいのでそういう分類も可能であったりする。


5.効能を表わすもの
 話が少しずれたが、かぜ薬が「カゼからの回復」=カゼとは逆のベクトルを志向しているのに対して、その薬の効能をダイレクトに示す言葉もある。睡眠薬や麻酔薬はまさに睡眠や麻酔状態に陥るための薬である。かぜ薬を飲んでカゼになったら大変だし、睡眠薬を使って眠気がなくなってしまったらも当てられない。


6.効能を形容しているもの
 かなりインチキ臭いジャンルではあるが、万能薬・即効薬・特効薬などというものがここにカテゴライズされる。なにに効くのか?どう効くのか?なにで出来ているのか?この辺りはこの言葉だけでは一切分からないが、なんだか人の気持ちを惹いて止まないネーミングではある。「FreePic」「あのアイドルが・・」などと言った用語も用法として類似の部分が見られる(すまんす、低いっす)。


7.患部を示すもの
 目薬などという言葉がこれにあたる。別に目薬を使ったら鬼太郎のオヤジさんみたいになってしまったり、ましてや目を絞って抽出した薬(・・一番絞りなんてね)ではないので(←けっこう怖い)、これを読んでおられる日本語ビギナーの諸氏、および将来薬剤師を目指すチビッコの諸君におかれては重々ご留意いただきたい。


8.その他
 調合地域(国籍)を示すものとして、和薬・漢方薬・西洋薬。処方者を示す言葉としての市販薬、民間薬。保管状態を表わす言葉としての、常備薬・持薬・懐中薬などもある。ちなみに富山の置き薬というのは、別に動かしてはいけないとかっていう話ではなく(まあ、頻繁に動かす人もいないだろうが・・)、販売方法に言及する言葉である。そのほかにもジャンル分けをするまでもないものとして、農薬、火薬、うわぐすり、指示薬、試薬、偽薬などとそれなりに理解は出来るが、どうなっているんだと言うものもある。


 ちなみにとん服薬の「とん」は「にわかに」という意味を持っており、おそらく対処療法であることを表わしているものと思われるが、確認が出来ませんでしたとさ。ここまで打っていたら、ここのごはん屋さんのオヤジさんが「お客さん、よく酒飲みながらパソコンできるねー」と。いやいや単純に文章を打っているだけでなくて、調べ物までしてますよー(←たいして自慢にならない)。










万葉仮名






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