2001年6月分バックナンバー





そういや、むかし「バックシャン」って言の葉が流れてなかった?




6月2日(土)



 久々に取れた2連休。おそらくこのポンコツなアタマに入っているシナプスが千切れていなければ、本年1月以来なような気もするのだが、なにひとつメリットも感じられないので検証する気にもなれない。そもそも一昨年程度から手帳などでのスケジュール管理を止めた。時計を持つのを止めたのは会社に入ってからだったりするので、およそ社会人になってからのほうがダメっぽさが漂っている。そもそも、今のアメリカ大統領が誰なのかってあまりよく知らない。写真を渡されて5択だったりすると、さらに似た感じの白人男性5枚だったら間違える可能性は十分考えられる。




 そんなことはどうだって良いのだが、せっかくの休みを満喫しなくてはならないと感じつつも、結局は眠り続けてみた。あまりにも深い眠りなので、途中で軽く2,3度は心臓停止などの状況に陥っているのではないかと思うのだが、良く分からない。あまりに深く眠りすぎて、光に溢れる彼方の世界に気づかなかったのではないかというくらいである。ちなみに冗談ではなく、昨日眠っているときに生まれて始めての金縛りにあったのだがあまりの眠さに無視して眠り込んでしまった。




 もっと楽しめば良かったぜ、金縛り。ムリして動かしてみれば良かったぜ、手足。なんか催眠術をかけられて身動きを封じられた主人公が、仲間の窮境を見やり「うぉー」などと力強い発声をしながら、ギリギリ言わせながら体を動かすなんてアニメ世代の人間からすれば死ぬまでに一回はやってみたい夢みたいなもんですもんね。あー、もったいないことをしたというキモチでいっぱい。せっかくの自分試しが・・



6月22日(金)



 この半年というもの、平日の夕食は会社から抜け出して外で食べるという悪しき習慣が身についているのだが、先日はみんなで寿司を食べに行った。この寿司屋とあるビルの地下一階の奥まったところにあるのだが、驚くことに可もなく不可もないという店構え同様の味を提供してくれる店である。そんなところで人がちゃんと来るのかと思えば、アクセスの状況の悪さはあるものの近くに他に寿司屋がないという状況により「そこらの寿司屋並に」は来客がある。




 別に寿司屋でなにか新しい発見をしたいなんてこの文章を書くまで思ったこともないので、どっちでも良いのだが、ふとそんなことを思ったみただけだ。新しい寿司の楽しみ方を追求したいとか思ったこともないし、寿司をスープで煮込んでチーズを混ぜると果たして海鮮リゾットが出来るのかどうかなんてちょっとした興味しかなく、むしろ寿司飯がどのような化学反応を起こしてしまうのかという親心のほうが先に立ってしまう。




 食べ終わったら会社に戻って働くくせになぜかすし屋に入るなり頼むビール。黄金色の液体をたたえた茶色き瓶よ。お前は背徳のビールを我等が前に運ぶために形成された被造物ではない。お前は間違ってはいない。どこから見ても間違っているのは、仕事中にアルコール摂取に及ぼうとしている霊長類6体なのだから。神様は遠いお空から僕らの生活を見守ってくれている。おはようからお休みまで、まるでライオンのように。言わばストーキングの如し。




 ビールも飲み終わり、寿司も食べ終わり勘定を済ませて店を出たのだが、すでに周囲の店は完全に閉まっている。つうか、地下一階からの帰り道にシャッターが下りている。脇に通り道などもない。簡便に表現すれば閉じ込められている。ふと脇を見れば、絵に書いたような通風孔のダクトが走っている。わしにダイ・ハードばりのアクションを見せよと命じられるか、神よ。




 血中アルコール濃度がさほどではなかったので、ダクトの金網を外したりはしませんでした。でもビル内をあちこち探し回り、10分くらいかけて脱出にいたる過程の中でふと思ったこと。「アルコール注射を行ったマウスと行っていないマウス、迷路から抜け出してチーズを食べるまでの時間差はいかほど?」という実験。これに自分たちの姿を投影させて、あらん限りの能力を発揮して危機一髪(?)にしてヒキタテンコウ並の脱出を成功させたのでした。



6月29日(金)



 最近の人間関係を悪化させた一言群。




 パソコンを持っていないかなり年上の先輩が、ひとまわり下の女の子に「最近の人たちはみんなパソコンとか持ってるの?」と聞き、「私の友達はみんな持っている」と答える彼女。そして、「つまり先輩は友達じゃないし、友達になれやしないということです」と何処にも行けない・何にも繋がらない発言をする私。モモの捜した時間の花は存在するのかもしれないと感じたあの日、あの夜、あの瞬間。




 会社での報告文書を作成することになったが、やはり年配の部長などといった方々に見てもらいやすいようにとフォントサイズを妙に大きくしてしまい、なんだか絵本だか活字を切り抜いた脅迫文だかのように見えてしまう。しかし結果はというと「分かりやすい」の一言。そこで止めておけば良いのに、何を勘違いしたのか「今度はルビつきの文書にしてみましょうか?旧仮名遣いは面倒だけど・・」などと不明な発言をしたアイツ、あのサル、あのタンパク質。




 会社で変わらぬ深夜業務に従事していて、ふと顔をあげると疲れきってソファーに座って眠り込んでいる上司(40歳手前)を発見。あまりに安らかな表情で眠り込んでおり、しかもなぜか胸の前で手を組んでいる。思わず「めっ、召されている!」と叫ぶ私。「もう、年なんだから寝かしといてあげなよ」と優しく諭してくれる隣の先輩。その騒ぎに気づいたのか、一瞬目を開けそうな素振りを見せる上司。それを見て「ホントだ、おじいちゃんだから眠りが浅い。」などと吐き出してしまうこのクチ、神経、死んでも直らない。




 出会いの少ないこの職場に飽き飽きし、思わず同僚の姉上にてシングルの彼女になんの情報もないまま恋に落ちてしまうまるでシェークスピアのような人間が出現。同僚に頼んで、まだ見ぬ恋人のメールアドレスを無事ゲット。そこでふと我にかえり「なんかいきなりメールとか出したら、すっげー怪しいんじゃね−か!?」とのたまうオポチュニストな彼に一言。「表題は『迷惑メールにて失礼いたします。』と明言しておくこと」。さほど間違ってはいない。少なくとも恋に盲目にてうっかり何万通も送ってしまい、思わず相手のサーバーを落としてしまうよりはぜんぜんマシだと思う。




なにやってんだかね。











いまだに何をどう音便化させたらそうなるのか分からんですが・・。






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