2001年12月分バックナンバー





ゆきずりの、




12月9日(日)



 本日、運転免許証の書き換えに行ってまいりました。初めての、ゴールドカード。これを持っているだけで人々がひれ伏し、鳥が歌い、天使たちが笛を奏でるという宝物。うまくすると、老人の智慧と若人の力をも合わせて付いて来るかもしれないというウワサが・・。いや、付いて来るかもしれないという流言飛語が・・。ボクはただ星の力を手に入れさえすれば、それで満足なだけなのに。



 いま現在私の住所は埼玉県となっているのだが、この住所における運転免許センターはなんと鴻巣。というか、はじめ鴻巣ってどこか知らなかったんだけど、調べてみてビックリ。高崎線なるスキーに行く時に乗る電車に揺られ揺られて、着いた先はほとんど東北。脇を走っている高速道路は東北自動車道という道路公団お墨付きのセミ奥羽の国。少なくとも奥の細道の手前と称する資格は十分にある。



 あげく、駅からもバスに揺られるというおまけつき。足元から深深と冷える北国特有の寒さに打ち震えながら、脇を歩く林檎のように真っ赤な頬をした少女に笑いかけてみる。一体全体日曜日の夕刻に僕はどこまで来てしまったのだろう?物理的にではなく、精神的な距離を感じてしまう。我が家からの全行程にかかる時間は2時間以上。これだけ掛ければ、東京・神奈川・千葉には行けるし、うまく行けば茨城や静岡、栃木にも行けるかもしれない。実習があるならまだしも、ビデオを見るだけでなんであんな遠くにまで行くのだろう?



理解できない。




12月23日(日)



 デスクトップPCがいきなり壊れた。物理的に壊れてはいない(分子や原子レベルでは知らん)ようだが、さっきまで使えていたのに、いま改めて起動しようとしたら思い切ってバケラッタな文字が真っ黒な画面に浮かぶばかり。Safeモードになっている様子もなく、ただひたすらCPUファンが幽玄にも回るばかり。思わずよよと袖を濡らしながらに懸命にひねってみる。



「寒空に 静かに響く はねの音」  



 そっちの「ひねる」かよ。状況の変化はどこにも起こらず。こりゃあダメだと諦め、HDDフォーマット→WIN再インストール。ようやっと立ち上げてみると、今度はビデオカード、ネットワークカード、サウンドカードなど5種類ものカードが状況不良のようで、「」が付いている。オマエもビックリしたかもしれないけど、オレの方がよっぽどビックリしたわい。つか、マザーに挿さっているすべてのカードじゃん。



 手動でドライバを入れようとするもことごとく失敗。インストールが完了して、再起動しようとするとまた立ち上がらなくなる。ベタな話で恐縮ではあるが、クララもかくやはと思わせるほどの寝たきり(?)ぶり。800*600の画面上にのさばるバカでかいアイコンが私を嘲笑するかのようだ。最新ドライバでもダウンロードしてこようと思って、Looxを立ち上げて凍りついた。こっちは、ネットワークカードを認識してねー。



自分の拠って立つ環境が永久不変なものと思うべからず。・・・H''in一本やりのチーズ(笑)



12月30日(日)



 本日、横浜周辺を運転しているところアクシデント発生。時刻は12月30日16時30分。場所は保土ヶ谷区は横浜市民病院から数キロ離れた峰沢団地入口なる信号の交差点。道は年末押し迫るなかでやや渋滞していた。信号が青になったが、渋滞で前の車がツッカエていたため、私は10メーターほど車を走らせただけでブレーキをかけなければならなかった。



 あたりがキレイに夕暮れはじめたその刹那、後ろからドーンという衝撃。先日、DVDにてアルマゲドンを見た私は「すわ、隕石か?」と大騒ぎをしそうになったが、よく見れば後ろの車が突っ込んできただけであった。実は私の車は97年購入なのだが、購入の翌年に事故に見舞われ(見舞った)、車の前半部分は98年モデルだったりする。んなわけで、今度は後ろ半分が2002年モデルか?などと思いながら、相手の運転手と話をするため車を降りようとした。



 助手席に座していた我が父親はその時の状況をこう語る。「後ろから車さ突っ込んできて、けっこう大きな音と衝撃が走っただ。まんず車を降り、相手の車を道路脇の細い道を入ったところに誘導さして話をしようとしたんだなぁ」(←訛り部分脚色)。この時点での事件に対する初動体制には、特段の問題はなかったと判断される。私はといえば車を降りる時には、やはり首を押さえながらでないと場の雰囲気が盛り上がらないかなぁなどとアホなことを考えていた。



 ところが事件はその後急展開を見せる。相手の車は誘導されたスペースを通り過ぎ、そのまま曲がりくねった細い道を猛烈なスピードにて駆け抜けてしまったのだ。私の最近やや乱れを見せ始めたニューロンが、「これは当て逃げ事件なり」と警告を発した。今さらながらに車で追いかけ始める私、親切にも誘導係になろうとしてその場に置き去りにされた悲しき父。それぞれの思いを胸に秘めていたであろうが、そこまでは立ち入らない。



 「スピード」ばりのカーアクションを考えていたのだが、残念ながら入り繰った道にてどこかに見失ってしまいました。私はというと犯人に尾行がバレ、撒かれてしまったテレビドラマの刑事役よろしく「くそっ!」と下品な言葉を吐きながら、ハンドルをいてみたりした。分かりにくい人は、「あぶない刑事」をレンタルビデオ屋にて探してみてください。あまり良く覚えてないけど、「踊る大走査線」にはそういうシーンの記憶がないなぁ。



 というわけで当て逃げです。相手の車は「湘南5940」(←「湘南」の部分が確信度85%、番号は確信度100%)。白もしくはシルバーといった薄い色のハイエースタイプの車両。正面から見た時には、ラインが入っていたように思う。運転手は若いがっしりした体格の男で、おそらく身長も180センチ近くあるのではないかと推測される。肌は色白であったが、やや顔に赤みがさしており、事件時に酒気帯びであった可能性もある。私の車は左後方のバンパーおよびトランク部分が破損したため、加害車両は左前方に痕跡があるものと思われる。



捕まえたら火あぶりにするので、お心当たりのある方はご連絡願います(悪笑)。









グリズリー。




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