2002年2月分バックナンバー





オヤジアロマに、




2月6日(水)


 カゼ引きました。たぶんカゼだと思いますが、インフルエンザかもしれません。カゼは日本語に直すと(もともと日本語ですが)「感冒」ですが、インフルエンザは「流行性感冒」のようです。要は没個性の中で召してしまうのがインフルエンザ、スタンドアロンに楽しんでしまうのがカゼなのではないかと思います。もっとも、医学書を調べて出てきた結果ではなく、小学館のBookshelfで確認しただけなのでいささか・いささかです。



 一応治りかけの状態ではあるのですが、今回のカゼは凄まじいです。およそ信じることが出来ないくらいの激しい頭痛を伴っていました。割れんばかりの痛みとはまさにあのことです。つか、あまりの痛みにひそかに頭蓋骨とか割れてんじゃねーかと心配になって、何度か後頭部を触って血が出ていないか確認してしまいました。しかもその痛みは時間がたつにつれて増すばかり。痛みの深さがだんだん深くなり、最終的には顔の方まで来た時には怖くて泣き出しそうになってしまいました。



喉元過ぎれば、肩のこり。


2月15日(金)


 いまだに引き続く私のネムイネムイ病。神通力は持っていないものの、頭に浮かぶは森永ミルク。最近の有望株は雪印。一連の雪印事件の報道を見ていて、次々に発覚する不祥事に対して次第に驚かなくなってきている自分にかえって驚いたりする。もはや産地を偽装するくらいでは驚かない。思い切って「牛肉」として売り出してはいたものの、実は「鶏肉」でしたなんてことがありやしないか?



 なんだったら雪印が販売していた牛乳は重油から精製した液体に着色していたとか、身元不明で引き取り手のない死体を掻き集めてチーズを作っていたというくらいのインパクトがないと、驚愕しない僕がいる。もはや砒素が入っているくらいでは、ニュースバリューが低いというものだ。頭髪を完全に剃毛された老人がベルトコンベアーで運ばれていく。大型の機械の中に吸い込まれ、その先からは6ピースにキレイに包装されたプロセスチーズが次々と・・。



 違う、ネムイネムイ病の話。日々の寝不足が原因だろうと当て推量していたのだが、単に日常世界からの逃避・精神世界への遊行がその因と聞く。最近ではその傾向がとみにひどく、カラダを横にするだけで眠ってしまう。先日なぞは、歯医者で歯に大きな穴を開けられている最中であるにも関わらず、思わず眠り込んでしまった(不覚)。寝た瞬間に当然口は閉まり、思わず女医さんの指を食んでしまう始末。いや、不始末。



 今からこんなだと、おじいちゃんになった時にはどこまで行くのだろう?もはや「癒し系」では不足。これからは「直し系」の時代。そしてその先で待ち構えるは、「交換系」「移植系」「乗換系」。スクラップアンドビルド万歳!


2月23日(土)


 どうやら、花粉症の季節が始まったらしいです。私なんざはこのイベントに加わることなく人生を貪っているため、「そもそも杉花粉とかって言うけれど、杉になんて咲いてたか?」などとまったくもってどうでも良いことを仕切りに考え込んでしまったりします。ものの本を紐解くと「種子植物の雄性配偶体」などと書いてあり、いやいや種子植物ってあんだ?その昔裸子植物だの被子植物だのを理科で勉強した時に出てきたような気もするが・・。



 症状の重い人は薬を飲んだり、予防注射を打ったり、もっと凄くなると鼻の奥にレーザー照射してしまったりするようです。ガンダム世代の私としては、レーザーという言葉だけで思わずカラダが反応してしまったりします。レーザー治療を施すことでミノフスキー粒子にも耐えられるようになったりとかとか(逆にね)、5次元界にて患部を宇宙エーテルで満たして・・、なんてものがありやしないかとあれこれ探してしまいましたが、どこにもそんなものはありませんでした。



 前述の通り私は花粉症ではないのですが、会社の人は真っ赤に泣き腫らしたような目をしています。なんでもその人いわく「オレってこういう旬な病には必ず罹るんだよね。インフルエンザ・花粉症・5月病・夏風邪・夏バテ」。なんか5月病って、カテゴリが違うように思うのですが・・。そもそも、毎年罹るものじゃないし、あなたは入社8年目だし。その昔、三日麻疹(=風疹)は月明け三日目に罹る病気だと思っていたヤツがいましたが、二十日大根との整合性が取れなくて困っていました。



もちろん、「三の付く日は・・」という三斎市(大原女、桂女)でもありませぬ。


2月25日(月)


 やや古い話で恐縮であるが、先般アメリゴ・ベスプッチの発見した大陸から大統領がやってきた。大使館周辺はそれはそれは厳戒な警備体制に覆われていた。辺りには歩行者以上に制服警官がいるような状況で、ゾーンディフェンスどころかマンツーマン、いやコレはもはやマンツーメンという勢い。いや、もしかして歩行者とおぼしきも、その実、私服警官(カジュアルフライデー)だったりとかして、この場にいる民間人は実は私だけだったりしてなんて妄想。



 会社の近くのちょっとしたスペースは車が何台か駐車できる広さがあるため、警察車両(いつでも連行可能なボックスタイプ)が5,6台も停まっており、中からは警察官(もしくは機動隊?)の方々がワラワラ。同じ制服を着た人々が同じ所から大量に出てくると、なんだかまるでマスプロダクツな薫りがしてしまう(私はこういうシーンを見ると、オロナミンCだかリポビタンDだかで壜が円を描きながら中身が充填されていたCMを思い出す)。



 朝、会社の先輩と一緒に歩いて会社に向かう中途、こんな状況を目の当たりにして私の歪んだ心が着火。思わずコートのポケットに手を突っ込み、ポケットの中で指を伸ばしてピストルのポーズ。コートを指先で膨らませて作った偽の銃口を相手に向け、キメる台詞はもちろん「騒ぐと殺すぞ。おらっ、キリキリ歩け!」。先輩殿と一緒になって、キャッキャと騒ぎながらミニコントを楽しんでしまいました。んなコトばっかりしているから、職務質問を頻繁に受けるんだろうなぁ。ええい、捕まっちまえ。








オヤジスチーム。




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