2002年11月分バックナンバー





タバコを吸えるようになるために、




11月9日(土)


 なんとなく気になって、要らないモノを捨てようかと決意しました。どうせやり出したら、意味不明なものが出現すると覚悟はしていたが、取り掛かってみれば、やはり出てくる、出てくる。次から次へと。何年も前のコンビニレシートから、切れた電池まで不要なものばかり。我ながら呆れ果てつつも、捨て捨てモード。意外とかさばる不要物は、CD-Rのケース。そんなに焼き誤りをしたことないと思うのだが、何故だか中南米のアリ塚(もしくはケルン)並みにケースの山が積みあがっている。


 あとは、会社関連の各種研修資料。ホントに要らないのか、今の部署から移ったら必要になるのかはいまいち分からないのだが、とりあえず捨てた。何を言ってももう遅い。捨てる醍醐味、サスペンス。ドーパミンが僕に物を捨てろと囁きかける。一方で、訳のわからない書類が我とわが身を読んでくれろと泣き叫ぶ。コレがまた何年も前に書いたノートや、旅行に行った時に書いたメモ書きなど、人の気持ちを惑わせる。


 そんな揺れる乙女心(?)を愉しみながら整理をしていたら、10年程前に買ったシャツが出てきました。学生の頃に気に入ってよく着ていたのに、なんで着なくなったのだろう?これがまた意外と良い状態で保存されていたので、思わず着てしまいました。さすがに裾のあたりが擦り切れかけているのですが、気にしない。なんだか暖かい気分になって、そのまま外にごはんを食べに行きました。少しだけ、気持ちだけ、雰囲気だけ、昔に戻ってみました。捨てるものあれば、見つけ拾うものあり。


でも僕は、過去に生きない。未来にも・・。



11月16日(土)


 幼き頃に見たテレビアニメには、なんでもかんでも溶かす薬品みたいなモノが良く出てきた。色はなぜかたいてい自然回帰を予感させる深くくすんだ緑色か、品位の高さや格式を感じさせる濃紫色だった。試験管の中の薬品を、三角フラスコの液体に混ぜると、泡ぶくぶく・煙もあもあ。そもそも、丸底フラスコと三角フラスコの機能差異ってなんだったのだろう?丸い方が中の気圧が高まった時に力が分散して破損しにくいのかな?それとも安定性と収納スペースの天秤?


 なんでも飲み込み、溶かしてしまう薬品。まるでブラックホールのような包容力(?)。いやー、意味もなくうっとり。ロマンティックパラダイス(←陳腐)。学生の時分に、硝酸1と塩酸3を混ぜると王水(残念ながら king waterでなく、aqua regia )なるなんでも溶かす薬品が出来ると聞いて、面白がって授業中に勝手に作ったことがあったが、反応はみられなかった。って、冷静に文章にするととんでもないことをしとるな。ホントに溶け出してたら、どうしたんだろう?ちなみに王水は、貴金属を溶かすが、ガラスは溶かせないそうな。


なんだか、のようなご都合主義。



 まあ、でも確かになんでも溶かしちまう薬品が存在したら無重力状態にでもしない限り、保管できませんやね。地球に穴が空いても困ってしまいますし・・。そんな落とし穴、はまりたくないし。量を調整して、アラブにて石油王を目指したり、日本で温泉を一発当てたりしても良いですけど。って、まったくもって空想話に興じてみました。現実的に気円斬の練習でもしていたほうがマシでした。



11月18日(月)


 例えば、子供に名前をつけるということは、その子の人生に80年というスパンで関わるということだと思う。昨今ではやたらと画数の多い名前が多いようだが、「笑美」なんて名前を付けたものの、苗字が日本人に多い佐藤姓だったために「佐藤(笑)」なんて書かれた日には、悔やんでも悔やみきれない結果となりそうだ。名前だけならまだ問題は簡単かもしれない。子供の前での言動、勝手与えるおもちゃや絵本ひとつが、その子にとっては規範を形成してしまうかもしれない。



なーんて考えてたら、とてもじゃないけど生活が回らんのだろうなぁ。ただ、名付け親にはなれんな。



11月22日(金)


 昨日夜半、湯に入り穢れを落とし、のんびりと麦の芽からなるお神酒(?)をいただいていたところ、事件は発生した。そろそろ大殿籠もろうかというその時に、突如辺りに響き渡る「ドーン→グシャ」というドルビーサラウンド。我が家の目の前には2車線ながらもトラフィックが激しいという、シムシティ的にはダメダメ市長が造ったと思しき道が通っている。この道を往けば、どうなるものか。危ぶむなかれ。危ぶめば道は無し。踏み出せばその道が道となり、その道がとなる。危ぶむなかれ、往けば分かるさ(アントン談)。


 ベランダから顔を出してみると、まさに我が部屋の目の前にて、2台の車がほぼ正面衝突しておりました。思わずいったん部屋に戻り新たに缶ビールを一本持ち出し、外は寒いのでパーカーを羽織り、改めてS席にて野次馬モード。いやー、周囲の部屋からも事故現場を覗いている人は多かれど、さすがに事故現場をに一杯やっている人間はどこを見渡してもいませんでした。


人間として最低だし、穢れが落ちてないし・・。







ニコレットから入るヤツ。




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