2003年4月分バックナンバー





ナベサダとナベツネと




4月5日(土)


 会社で仲良くさせてもらっている先輩殿が、4月1日付で北海道に異動となった。寒いところがイヤだイヤだと騒いでおられたので、面白がって電話をしてみたところ、「いやいや、思ったよりも暖かい」などと強がっている。これは面白いと花見の話題を振ってみると、「こっちだって、そろそろ街にピンク色の花が見え始め・・」と言い出したので、思わず「それって、しもやけでは?」と問い返してしまいました。


今までの人生で何度も思ったことながら、もうダメかも・・。



4月12日(日)


 ネジが外れ落ちそうな毎日を送っておりますが、世の中的には春とやら・・。ヘロヘロになりながら運転していると、道端の看板に「だろう運転は止めて、かもしれない運転を」などと訳の分からん文言が掲示されている。私もそこまでアホの子ではない。ラインに乗れなかった警察官の溜まり場のような免許センターにて、「人が飛び出てこないだろうと考えるのではなく、人が飛び出てくるかもしれないと考えながら運転してください。」などと言われた記憶はある。


 ただ、冷静に考えてみるとコレっておかしい気がする。「どうせ、あのジイサンの自転車はふらつくのだろう」と思って、私はジイサンを抜く時には余計に幅を確保する。すっげーポジティブな人なら、「あのジイサンなら、オレの車を避けれるかもしれない」「例えぶつかったとしても、オレは無傷にして、しかも罪にならないかもしれない。なんだったら、罪悪感すら感じないかもしれない。」「いや、さらにぶつかって入院した病院の看護婦がオレの生涯の伴侶となるかも・・」などといくらでも破綻を来たすことが可能である。


 要は、デフォルトをどこに置くかによって、論点は大きく変わってくるのである。単に慎重な運転を求めているだけであって、低い可能性をことさらに重視することが良いわけではないということに人は気づかなくてはならないと思う。ちなみに「上から橋梁が落下してきて、圧死するかもしれない」「向こうで笑っている人は、私のことを笑っているのかもしれない」「妻がブレーキオイルを抜いていて、崖から墜落して死ぬかもしれない」などと考え続ける人のことをパラノイアといいます。

そして空は落ちてこない。



4月27日(日)


 人はゴールデンウィークが始まったと言うけれど、カレンダー通りの休みしか与えられない私には何の関係もない。いや、一時期はカレンダーを無視した出勤命令が下っていたことをと思えば、労働環境の改善が図られているのかも知れぬのだが・・。そもそも、ゴールデンウィークという言葉には何の意味があるのだろうか?今日は、この単語にヤツアタリしてみたい。


 ゴールデンウィークとは、和製英語にて4月末から5月初旬の休日の多い一週間のことを指すらしい。そりゃまあ、昭和天皇の誕生日だの端午の節句だのが、欧米にて祝日扱になりそうな気はしない。ちなみに、同じく和製英語にてシルバーウィークというのもあるそうで、これは11月3日の文化の日を中心とする催し物の多い一週間を指しているという。いやいや、始めて聞いた。


 このゴールデンウィークという言葉に意味がないというのが私の持論である。もともと、ゴールデンウィークがいつからいつまでを指すのかは、その年のカレンダーに依拠するところであり、その単語における範囲の限定がない。また、今年のカレンダーを当てはめてみると、週休二日制になっている者にとっては、一般的な三連休となんら変わることがないことに気づくであろう。さらに、お盆や正月と異なり、特定の行事が伴うものでもない。


 なんて考えていたら、そもそもカレンダーを無視して10連休としている企業もあるということを知った。あまりのショックにぐうの音も出ない。







アベサダ。




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