2007年9月分バックナンバー





トカゲの




9月1日(土)

 夏休みをとって、モルディブに行ってまいりました。小さな珊瑚礁の島。島の直径は数百メートルほど。当然、交通手段などなし。徒歩のみ。貨幣経済はバーと小さな土産物屋でのみ営まれている。やることと言えば、海でシュノーケル咥えてぷかぷかとか、昼寝、読書、ビリヤード、卓球、サッカーゲーム、ヨガ教室の繰り返し。結構、面白かったですよ。魚うようよいるし。デジカメを水中仕様にして、写真撮りまくり。もちろん、ぶれまくり。


 ちなみにインド人のヨガ先生と仲良くなり、サッカーゲームなどを一緒にやったが、この人の得意技はゲーム台を揺らして不正に得点するという姑息な技。しかも負けず嫌いなのか、サッカーゲームで負かしてやったら、次のヨガはめちゃめちゃハードなポーズをさせられた。汗だく。こんな人にホントにヨガの崇高な心技一体感が感じられているのだろうかと、相当程度の疑問を抱く。


ま、良い夏休みでした。



9月9日(日)

 珍しく、海外出張。行き先はアメリカはサンディエゴ。9月11日の前後に飛行機に乗るのは、躊躇うところがあるのだが、やむを得ない。思うのだが、テロ行為は最低最悪である。それにしたって巻き込まれる側としてはせめて自分を殺した人間の信仰対象・理想とする世界像への進捗過程を明示してもらわないとやりきれない。テロリスト側にしたって、巻き込まれる側が(テロリストにしてみれば崇高な世界観を)理解しないで死んでいく状況は必ずしも最善と考えないように思う。テロ後にビデオを作成したって、死んだ人間は見れやしない。


 とすれば、テロリスト側の説明を十分に聞き、確かに理想とする世界を構築するためには私を巻き込んでもらうしかないという理解を示した者のみが被害者となるべきであり、それは既にテロリズムの範疇から外れてしまっているため、テロリズムは全て等しく歪んだ行為であるというごく当たり前な結論にたどりついてしまった。さすがに10時間以上飛行機に乗っていると、やることがなく無為なことを考えてしまう。映画でも見れば良かったか。


 今回は、どうしても9日に外せない用があり、10日夕方に成田を出発して、現地時間の10日夕方に到着し、1時間後にパーティーという強行スケジュール。しかも3泊5日。さらに13日夜帰国して、14日出社予定。こりゃあ、アルカリ電池程度なら途中でエナジー切れですぜ。ちなみに、日本人が一人もおらず、当然に同伴者も通訳もいないパーティーにひとり投げ込まれると、相当切ないです。なんだか無性に肉じゃがを食べたくなります。だって、小エビの乗ったクラッカーは涙でしょっぱいから。




9月13日(木)

 結局、時差ボケを解消せぬまま帰国。とは言え、体内時間が日本かといえばそうでもない。こんな時間帯で生活している国はおそらくどこにも存在しないのではないかと思う。体は日本と米国を往復しただけなのに、体内時計は成層圏を超えてどこかへ放り出されてしまった。まあ、なんかの折にハレー彗星みたいにひょこっと戻ってくることもあるでしょう。なくて困るものじゃないし(困ります)。



9月22日(土)

 3連休を遊び呆けてみようと、勤勉な日本人は朝4時に起きて茨城県は那珂湊にある魚市場に車を走らせる。こんな時間から遊ぼうという酔狂なやつはいないだろうと思ったが、意外と首都高で渋滞直前だったりして、改めて日本人の勤勉実直レベルの高さを思い知る。負けてなるものか、次回は1時起きだ。いやいや、いっそのこと会社を休んで前日昼から乗りこんだるなどと、カイゼン・カイゼンの日本人は闘志を燃やす。


 現地に着いて、とりあえずウェルカムオイスターをいただく。おじさんにカキを開けて水洗いしてもらい、レモンをかけてその場で食べる。大きくて甘く、えもいわれぬ絶頂感。とてもうれしい。その後、市場を見て回り、市場内にある回転寿司屋で舌鼓を打ち(いよー、ぽんぽん)、今度はウニをその場で食べ、あの味が忘れられずに再度カキを食べる始末(グッバイオイスター)。よきかな、よきかな。ウニを買って帰り、大葉と海苔をかけて、夕飯は絶品ウニ丼としゃれ込みました。


ひそかにまだカキ食べたい。






本体斬り!




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