文学+絵画


趣味の中には、戯画とかも含まれているわけでそのあたりもお披露目。



青い春 松本大洋 小学館 不良達の日常を描いた短編集。私は、小説にしろ、マンガにしろ、短編というものとは相性が良くないんですよね。正直。長編を読んだ時に心に響く率が6割くらいだったとすると、短編だと1割にも満たない。コレを読んで一番面白く感じたのも、リボルバーなるやや長めの短編でした。
あさきゆめみし 大和和紀 講談社 源氏物語を主題にした作品。源氏物語は現代語訳で読み、原文でも一部を読み、ついにマンガでまで読んでいたりします。読みやすいやつで読んでみたら、けっこう面白いものです。で、次第に口語が文語に陥るのは被影響度が高いだけ。
アキラ 大友克洋   「そうわしを責めんでくれ」という大佐の一言、根津を乗せたタクシー運転手が炭団に囲まれて「行きます」と叫ぶシーンにしびれた。おばさんも男らしい(?)。この作品の劇場版は、裏で流れる音楽とかが良くて、それはそれで良い味を出してます。
ARMS 皆川亮二 小学館 テレビ版は、プロジェクトアームズという題名だったようです。読み終わった後には、必ずと言っていいほど「力が欲しいか」だの「光が欲しいか」だのと叫んでしまいます。その腕が掴むものは・・・、神の未来か、悪魔の過去か・・・。ユーゴーが好き。
エリア88 新谷かおる   シーン!などと叫びながら読んでました。なんだか飛行機乗りが親友に騙されて傭兵として生きていくお話です。グレッグが乗っていたのはA−10だったかな?けっこうあのおじさんが好きだったりします。いま現在、傭兵になるには、どうすれば良いんでしょうねぇ?
家裁の人 毛利甚八・魚戸おさむ 小学館 以前に片岡鶴太郎さんが主役で、ドラマ化されてましたね。あれはあれで良かったですけど、やはりドラマということで1時間にまとめられていたという印象があります。実際はもっと深いところまで語られているので、ぜひご覧あれ。でも残念ながら、私は桑田判事にはなりたくないです。
風の谷のナウシカ 宮崎駿 徳間書店 これを読んでしまった人は、残念ながら映画版は見れないんじゃないでしょうか?森の人の思想でとまってしまわないところに、その凄まじさがあります。人間と自然は共存の道を歩むべきか、否か?もののけ姫の萌芽を感じさせるような思想が好きです。
神の雫 亜樹直・オキモトシュウ 講談社 ワインを題材とした作品です。あのデキャンタージュのシーンを見ると気分が高揚してしまいます。つか、読んでいるとワイン飲みたくなるんですよね。目の毒、口の毒、肝臓の毒。
臥夢螺館 福山庸治 講談社 「ミンナ壊レテシマエバイイ」という台詞が印象的なサイコホラー漫画。気持ち悪くて読めないということはないと思います(たぶん)。終わり方がちと乗り切れなかったところがありますが、もう一度読み返してみないと正当な評価が出来ない気もします。
木島日記 大塚英志+森美夏 角川書店 正史の裏に追いやられた「あってはならぬ歴史」を綴っているそうです。アンダーグラウンドなものに惹かれるのは、ただの知識欲なのでしょうか?それとも画一教育への反発もしくは過剰な個性化推奨のなれの果て?
寄生獣     エンターテイメントとして、十分に引きつけられる作品。全10巻を一気に読み干してしまいました。裏には環境問題などに対する思想が流れています。宮崎駿さんとかの作品と読み比べてみると面白いかもしれません。
GOGOモンスター 松本大洋 小学館 幼き頃には見えたが、今は見えなくなってしまったモンスター(おばけ)との話です。こういった題材は、純真な子供にはさまざまなものが見え、大人には見えないという捉え方が一般的ですが、一点を見つめすぎると見えなくて良いもの(もしくは普通見ないもの)が見えてしまうといった考え方もあるかと思いました。
サバイバル さいとう・たかを リイド社 世界的な異常気象というか天変地異が発生して、世界がボロボロになった中でサバイバル生活を強いられる少年の話です。途中から、ややご都合主義が目につく感じもしますけど、小松左京の「日本沈没」なんかを思い出しながら、けっこう面白くて全10巻+おまけ1巻を一気に読んでしまいました。
しゃぼてん 野中英次 講談社 魁!!クロマティ高校の作者の作品です。単行本で読んでしまうと、途中で「この程度まではひねるだろう?」などとまったく意味のない推測をしてしまって、いまいち乗れませんでした。そこまで真剣に読むなという話もあるかもしれません。
SLAM DUNK 井上雄彦 集英社 バスケットを題材としたストーリー。その昔、私が学生なんざを気取っており、インチキ家庭教師なんてやっておった頃に、そこの生徒が集めていたのを良く覚えております。内容は、スポーツものには多い主人公が練習により次第に上手くなっていくというものですが、そこはやはり面白いです。
ZERO 松本大洋 小学館 ピンポンを読んで面白かったので、続いてチャレンジした松本大洋の2作目。天才、才能、孤独、悲哀、なんだかそんな感じのものをテーマに描かれているようです。もがいて苦しんでいるのは、主人公だけではないのかもしれないと感じました。しばらく時間をおいて、もう一度読んでみようっと。
沈黙の艦隊 かわぐちかいじ   危うくナショナリストになりそうになった一冊。別にナショナリストであることが悪いという意味ではないので、あしからず。たぶんこれを読んだ関係上、メルヴィルの白鯨を読んだんじゃなかったかな?
DEATH NOTE 大場つぐみ、小畑健 集英社 気にはなってたんですけどね〜。あの死神の顔とLの顔をどのようなスタンスで見て良いのか掴めなくて、手を出していませんでした。読んでみれば、頭脳ゲームの展開が面白くて、いつもと変わらず引きずり込まれてしまいました。
鉄コン筋クリート 松本大洋 小学館 最近の私のお気に入りの松本大洋の長編(3巻)。どこからどこまでもが非現実的な描写なんだけど、なぜかその物語の世界にグイッと引きずり込まれる。それぞれのキャラクターが不可欠なものとして描かれ、なのに人が壊れ、そして人が立ち直っていく。しばらく時間を空けてからまた読みたいと思いました。
天才柳沢教授の生活 山下和美   浮世ばなれした教授の織り成す生活。あんだかガラにもなくほのぼのと読んでいました。なんか続編とかになるのでしょうか、「―教授の冒険」とかもあったと思ったけど、かなり不確か。
ドラゴンヘッド     日常から非日常へのいわれなき移行。その非日常が大手を振っている中で、人間が感じる恐怖感に焦点を当てているように感じました。随所に感じられるセンスの良い気味の悪さを味わってみたい人は、ぜひ読んでみてください。
ナニワ金融道 青木雄二 講談社 マンガは絵だけじゃない、ストーリーを楽しむモノだとつくづく感じ続けながら読み干した19巻。ほとんど落書きに近い絵ではありますが、内容的にはまさに興味深く、もっと続きがあれば読みたいと感じました。
花男 松本大洋 小学館 30歳にして、子持ちにしてプロ野球選手を目指している野球バカな親父さんと、シニカル(劇中ではハードボイルド)な小学生の交流を描いたもの。子供もスレているとはいえ、本当はやさしいところが微妙に描かれていてかなり良し。お奨め。
ヒカルの碁 ほったゆみ 集英社 小学生のヒカルに碁の達人である藤原佐為の霊が憑依し、佐為の意思によってヒカルは碁をはじめ、至上の打ち筋である「神の一手」を探求する。これを読んだ小中学生が碁をはじめたりして、ニュースにもなってました。美しい絵で描かれていて、一気に読み上げました。
ピンポン 松本大洋 小学館 松本大洋独特の画調がはじめ気になっていたのですが、読んでいく内にどんどんと引き込まれてしまいました。なーんか人間ドラマなんだけど、あんな汚い絵が次第にカッコ良く見え始めるんですね。「この星の一等賞になりたいの、卓球でオレは!それだけ!」なんて純な台詞が良かったりします。
Five Star Stories 永野護 角川書店 私の読んだマンガの中で、巻末に用語集と年表がついていたというのは、この一冊以外に記憶がない。さらに途中でフランス語とおぼしき、未知なる言語も発現したり、時間の流れが均一でないなど、複雑さ加減大爆発。社会人になってからこれを読む気力がなくなった。
ブッダ 手塚治虫 潮出版社 やはり日本人として生まれたからには仏教の一つもたしなむだろうということで、仏教に興味を持ったときの、入口に選んだ一冊。こういうとっつきのやすさが、マンガの良いところでもあります。ブッダの人間くささが印象的な作品。
北斗の拳 武論尊、原哲夫 新潮社 懐かしいです。当時は、ラオウに憧れ、黒王号を探し回っていました。マザー牧場かどっかで、ポニーにまたがり、右手を高々と天に突き出し「我が人生に一片の悔いなし」などと叫んでいたあの頃を思い出してしまいます(本当は、ラオウは大地に立った状態でこの台詞を言っていたんですけどね・・)。
やったろうじゃん     たとえキャラクターを描き分けきれていないとしても、僕は十分にそのストーリーを楽しみつつ読んでいたんですけどね。そのストーリー性を演出するためには、キャラクターに対して何をしてしまっても良いのかと、まるで子供のように怒ってみたり、項垂れてみたり。若いっす。
リアル鬼ごっこ 山田悠介、杉山敏 幻冬社コミックス 惜しい感じはするんですよね。タイトルと表紙と設定には惹かれるんですけどね。子供が書いたような画と展開が・・。なんかタイトルと設定だけ借りたら、面白いものが出来そうな気がします。





こちらはもっともっと読んだものがあるのですが、件の健忘症が大転回しちゃって・・・。



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