7月分バックナンバー


鳶色の目をした鳶。


7月3日(土)

 最近の私の中でのヒットな言葉が露見した。聞くだけで既にウキウキウッキーなその言葉とは、「粉飾決算」。これこれ。これって、なんだかファンタジアンにして楽しそうな気がしません?感覚的には幼稚園のおゆうぎ会だったりとか、小学生の時分の誕生日パーティーに似た語感。


 会社の経営が怪しくなっているというのに、経理の人間が思いっきりフザけた損益勘定書・貸借対照表を作ってる感じ。たぶん経理の人たちだからメガネをかけて、腕に黒い腕抜きをしたあんまり冴えないおじさん達なんだけど、一生懸命文字を縁取りにしてみたり、ティッシュの花をつけたり、脇に趣旨の理解できない車の絵を書いちゃったりなんかしている。


 でもそうやって苦心惨憺たる思いをして作った決算書類なんだけど、取締役会とかに提出するとそこはさすが優れた人材の宝庫。人間としての格を感じさせる身のこなしのおじさんが「この当期利益のところって、こうなんていうか飛び出す絵本みたいにして動きを出し、当社のアグレッシブな路線を明確に打ち出せ」とか「数字は全部ローマ数字。車の絵はクレヨンでなくてクレパスを使え」などと無理難題を言い渡す。


 でもそこは会社という組織の凄さで、中には一人くらい清貧の思想とかを読んで感銘を受けちゃったりした人がいて、「決算書類をチューリップの形に切ってなんの意味があるんだ?」なんて上司の意向に添わないことを言い出して岩手支店の出先営業所に回されちゃったりする。


 いっぽう、やり手な人は「そもそも決算書類の紙は英字新聞を使ったほうが、国際性を出せて当局受けするんじゃないか」どと言い出し、これによって課長に昇進。いつか「私の人生」という本を自費出版するときにむけて、当時実際に使用して切り抜かれたニューズウィークの切れ端をいまだに捨てずに置いてあって、周囲からは切り抜き課長などと称される。


それが粉飾決算。



7月4日(日)

金曜日から連続する私の行動一覧。


金曜日の夜ひさびさに職場の人たちとお酒を飲みに行った<19:00〜23:30>。


その帰りがけにたまたま大学時代の友人に会い、お酒を飲みに行った<00:00〜2:00>


土曜日起床<8:00>


お酒が残っているのにゴルフの練習<10:30〜14:00>


そして焼肉+ビールで昼食(おっさんだ!)<14:00〜15:00>


3番ウッド(←たぶん使わない。アイアンが一番飛ぶ)購入<15:00〜16:00>


そのままフラフラした足取りで、髪を切りに行く<16:30〜17:30>


昼寝(←私は髪の毛を切ると眠くなる。なんかの神経が髪の毛に直結?)。<18:00〜6:00>


 寝すぎたー。あちきの土曜の夜を返しておくれよ。昼寝で12時間は、いくらなんでもボってるとしか思えんぞ。しかも気分爽快になっていないところが、これまた汚い。それだけのものを提供しろよっていう話だ。さらに本音トークをしてしまうと、まだ少し眠い。まいったな。



7月6日(火)

 人はその言動によって他者に印象を与え、他者はその印象を以って自分にとって相手がどんな人物であるのかを判断しようとする。人生とはその繰り返しを、それと知らずに延々と繰り返している惨劇を表わす名称である。確かに、その惨劇はそれと知った上で敢えて演じて行く強靭なまでの人間性に裏打ちされているかもしれない。そこまでは知らん。


 ところがこの他者から植え付けられた印象ってぇヤツが信用ならない。そもそも私に関して言うのであれば、四半世紀以上自分という乗り物に乗ってきたのに、いまだにあんまりよく分かっていない。どうしてあんなことを言い出すのか、こんなものに心引かれるのか?まったくもって、摩訶不思議である。


 で、なにが言いたいのかというと、この間のお酒の席でのこと。何人もいたのでビールを頼むのにピッチャーでということになった。ところがやってきたピッチャーを見たら、普通のピッチャーに比べて少し小さい。それを見て俗に酒豪と呼ばれている人が「このピッチャー小さいよ」と言い出した。周囲はみんな「さすが酒豪は言うことが違うね」と言っていたが、私は知っている。


 もう一人私の隣りに座っていた人が「ちょっと大きくないか?」と呟いていたのを。こんなピッチャーじゃあすぐになくなってしまうと言った人間と、それを一人で飲み干そうと思った人間のどちらがどうであるのか、難しい問題です。ま、他人がどう思おうと実際にはなんら関係ないんですけどね。


 なんて話でした。



7月10日(土)

 朝も5時から起きてみて、車を走らせ向かう先は千葉のゴルフ場。誰もが感じ疑問に思うところだが、まったく以って遊びの範疇からは逸脱してしまっている。今回はまだ実際にゴルフをはじめるスタート時間が9:30だったから良かったようなものの、以前に7:30スタートとかだった時には起きたのが3:30だったりした。


 朝だか夜だか区別のつきようがない。丑三時。まだ街には呑み歩いている最中の人がチラホラ(というかケンカの現場に遭遇したのですが)。ゴルフを終えて8時くらいに帰ってきたときには、なんだか徹夜で遊んだ気分(楽しいのかどうかも分からないくらいに脳内麻薬が分泌しまくり)になるってもんだ。それがゴルフの偽らざる正体。


 私はゴルフ暦が浅く、コースに出たこと3回。今回も満足な練習が出来ていないままの4度目の挑戦だったのだが、ちゃんと目標はこの胸に抱いていた。それは、


スプーンレインコートを使いこなす。


 スプーンっていうのは三番ウッド(ドライバーみたいに頭にたまねぎがついてるヤツ)のことです。2才児じゃあるまいに、大丈夫です。これとレインコートを今回新規に購入したのでした。買いに行ったのが最後に練習に行った日の帰り。つまり本番にて初めて握ることに。しかも購入時には「飛ぶのに曲がらない」と書かれた宣伝文句に、「なにー、こりゃあ買うしかないじゃねーか」と衝動買いしただけ。


 スコアはめちゃくちゃでしたが、何回かスプーンがきれいにボールに当たって、すんごい距離飛んで行ったし、18番ホールになって小雨がぱらつき出してレインコートも着れたし(一緒に回っていた人達からは、雨乞いしたんじゃと勘ぐられたが)、まあまあでした。でもあんなに曇っていたのに、両腕と顔は日焼けしちゃってました。イテテテテ。



7月11日(日)

 数あるバツゲームの中で最近の私の思いついたヒット作品を、ご披露しよう。これは基本的にはご家庭にて遊んでいる時が、もっともTPOに適していると思われます。必要となるのは、テレビやビデオなどのリモコン。で、


負けた人のこめかみのところに、リモコンを当てて電源ボタンを3度押す。


 なにがバツなんだと思うかもしれませんが、なんかやられると電磁波で脳がやられているんじゃないかという幻想に囚われます。しかも一度だけだったら良いのですが、何十回もやっているうちにドンドンと本気で嫌な感じがしてきます。しまいには、なんだか本当に頭が痛くなってくるようなこの感覚。


 ちなみに上記の3度という回数は成人男性を基準としたものです、3歳児にも同じ回数というのはいささかやり過ぎの感がなきとも言えません。WHOの発表によると、(体重<キログラム>/30)+1がバツゲームリモコン度数として適当な簡易算出式として89年度健康白書に掲載されています(←ウソ)。


 楽しいかどうかは保証できかねますが、変な盛り上がり・異様な殺気に包まれた真剣勝負が展開されるものと思料いたします。出来れば、リモコンの電池はアルカリ電池かなんかに替えておいたほうが、効果が増すかもしれません。あとはイリジウムなどご家庭にあるものをうまく活用して、敗者を罰してください。


 ここに記載されている内容は、健康を害する恐れがあります。やり過ぎにお気を付けください。



7月17日(土)

 ここ最近読めていなかった本であるが、ようやっとまた一冊読むことが出来た。やはり本は面白い。ワクワクドキドキの冒険ワンダーランドなのである(?)。ただこんなに面白いモノであっても、集中して読もうと思う気持ちが多少は必要だったりする。どうも社会人になってから、本に疎遠になって困っている。もうちょい通勤電車の時間のかかるところに引っ越そうかと思うくらい。


 とりあえず景気づけに本を買いに行くぞといって、購入したのは次の通り。島田荘司の「斜め屋敷の犯罪」。そして、藤原なんとかさんの「テロリストのパラソル」。あとは沢木耕太郎の「深夜特急」1・2・4・6巻。とりあえず3巻と5巻が見当たらなかったが、契機づけの話なのであまり関係ない。


 テロリストがパラソルの下でバカンス気分で、ピナコラーダなんかをチューチューやられた日にゃあ、こちとら仕事になんないぜという話はありますが。ましてや気が向いたらふらっとプールで泳がれちゃったり、日焼け止めクリームを塗ったカラダでビニール製の長い椅子みたいなのの上で読書なんかされたらたまりません。


 で、一生懸命「斜め屋敷」を読んでいたのですが、そんな折にまたしても茨城県に研修に行くこととなり、帰ってきた際には無事に読了することが出来ました。なんだか気づけば毎月研修に行ってるのだが、住んでる部屋よりぜんぜん広いところで、3食しっかりとついて、あげく4時45分には仕事が終了となれば、ほとんどパラダイス


 明らかに島田荘司は社会復帰のための一冊という意味合いもあるが、どれも読んでおきたい一冊だったりします。特に深夜特急は誰からも薦められているのに、いまだに読めてなかったもの。あげく今回の購入にあたって、初めて6巻までに及んでいるということを知った。なんだかどんどんと楽しくなってくる。


やっぱり読書って良いですね。



7月18日(日)

15日、埼玉にて起床。


正午には茨城入り。


16日の夕方には千葉入り。


17日の朝には横浜入り。


18日の夜に埼玉戻り。


そして20日に横浜再入(予定)。


同深夜、埼玉に再編入(同予定)。


ちなみに23日の夜には再々横浜。


24日の朝には山梨。


落着きねー。落着かねー。落着きてー。


でも気づけばメトロポリスたる東京の名前が一切入ってないか(ま、職場の話をすれば東京の端っこなので、よりややこしくすることが可能ですが)。それにしても二重生活を送っているかのような怪しげなライフスタイル。やくざな人生でござんす。風来坊とでも呼んでくだせえ。へぇっ、あっしはこれにて。



7月19日(月)

 お恥ずかしながら、この私はるか古より警官との相性が悪い。どう相性が悪いって、とりあえず職務質問を受けがち。日本だけの話かと思ったら、中国でもロシアでもしっかりと職務質問を受けてしまったので、思うにワールドワイドに警官とは相性が悪いらしい。もしくはボーダレスに越境状況なのかもしれない。


 自慢じゃないがその昔には職務質問どころか、パトカーがファンを回して私を追っかけてきたことがある。夜の夜中に一人で散歩していた時のことなのだが、パトロール中のパトカーが曲がり角から出てきた瞬間に雨が降ってきてカサを目深に指したのが、不信感を増したらしい。サイレンこそ鳴らなかったものの、思いっきりファンを回してパトカーがこっちに向かって猛烈に走ってきた。


 あげくその際に大学生である旨を伝えたところ、警官から「何回生なんだ?」と聞かれた。どうやら関西では何年生という意味で何回生という言葉を使うらしいが、そんな事は知らん。わしゃあてっきり何期生という意味だと思った。


「たぶん100近いんじゃないんすか」。


拿捕寸前。


 そういう過去はいくつか持っているのですが、またしても本日職務質問を受けた。しかも自己記録たるいっぺんに警官3人より。しかも仕事などを聞かれるのならともかく、持物検査と身体検査(スーツの下にドライバーなどが隠されていないか触るつもりらしい)と言われた。とりあえずあくまでも職務質問なので、義務はないはず。私が返した答えは「嫌です」。


 なんだか「うぇっ?」ってビックリしてました。だって嫌なもんは嫌だもん。だた答えた瞬間に3人の警官が半歩ほど近寄ってきましたが。その後も形式的だからとかなんとか言われましたが、嫌の1点ばり。免許証なら見せるが、荷物は見せんと言いつづけて向こうもそれで折れたらしい。もっとも免許証を必死でなにかと照合してましたが。


 ただ解放された後で少し悔しかったのは、こちらが身分証明証たる免許証を見せたんであれば、同時に向こうからも警察手帳の提示を受け、中身をくまなくチェックしてしかるべきだった事に気づいたことです。なんだったらなにかをメモる事ぐらいまでは、その時にやっておくべきでした。というか、なんで警察官って名刺持ってないの?


こういう子供みたいな反応をしている自分が、タマにかわいいです。



7月25日(日)

 金曜日の夜から本日日曜日まで、わたくし山梨県は富士山の麓、山中湖半にて英気を養ってきました。わずか3日足らずの話ですが、その間に眠っていた時間はおよそ8割。おかげさまにて、この場で報告できることはほとんどありません。うーん、残念でした。敢えて言うのなら、寝すぎて首を寝違えている現在の状況報告くらいのものでしょうか?


 さらに搾り出すように書くのであれば、帰りの東名高速は鬼のように込んでました。鬼がどんな感じで込み合っているのかは知りませんが、横浜周辺で事故を起こした人がいるらしくて、25キロの渋滞になっておりました。誰が事故を起こしたのかは知りませんが、心当たりのある人はしっかりと謝罪していただきたいものです。


 同行の人間は、磔にして渋滞に巻き込まれた人間から石を投げつけられても致し方なしと言っていましたが、そこまではしないつもりなので、ご安心ください。蓑踊りだの、鉄の処女だのも一切関係ないので、大丈夫。



7月31日(土)

 先日、なんとなく気が向いてMidiPadなるオンラインソフトを手に入れました。Midiデータを作ることが出来るようで(いろんな機能があるようですが、いかんせん専門用語のオンパレードで分からない部分が多い)、とりあえずあちこちといじってみました。で、もってこれがなかなか面白い。


 もともと楽器を弾けるわけでもなく、音楽の授業は中学生までしか受けていないので、たしなみの方は一切ないと言って良いのですが、でも自分で配置した音が鳴るというのは気分が良いものです。しかもその音も色々と選べるみたいで、ピアノやオルガンは当然として太鼓だの電話のベルだのとさまざまでした。


 残念ながら絶対音感などカケラも持ち合わせていないので、とりあえず以前に人から教えてもらって携帯の着信音にしたスターウォーズのダースベイダーのテーマをMidiデータとしてみました。主旋律だけなので、哀しいほどに寂しい音ですが、本人満足げ。そこからヘルプを読んでたら、どうもコードを選ぶと自動的に伴奏が入るらしい。


 伴奏と主旋律が織り成すアンマッチ感がなんとも言えないのですが、本人だけはちょっとしたミュージシャン気取りです。主旋律もピアノとパイプオルガンの音を重ねて、一人「うーん、この深みがたまらんね」などとやってます。下手したら、履歴書とかの特技欄に「Midi全般」などと書き出しかねない勢いが怖いです。なんだったら音源とかに手を出してもおかしくない状態です。


皆さんもぜひお試しあれ。




生姜のジュースとライのパン。


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