1月分バックナンバー



悪魔が来りてピーヒャララ



1月4日(火)

 31日から横浜の実家に戻ったのだが、いかんせんカゼ。なにはともあれカゼ。振り向けばカゼ。大いなるかなカゼ。けっきょく本日まで寝っぱなし。こんな状況を指して寝正月というのかどうかは知らんが、とりあえず正月の8割ほどは意識を失っていた(意識下云々の議論は無用)。で、こんな状況下において出来ることといえば、


そう、読書。


 三浦綾子の「ひつじが丘」にはじまり、「裏ファイル」なんていかにも怪しげなものや、スティーブン・キングの「グリーン・マイル」、最後は「あまりに残酷な拷問の世界」。グリーン・マイルなんて6冊分冊形式だったりするので、あら大変。ゴホゴホやりながら近くの本屋に車を走らせたりしていました(←ハネがちです、マネしないよう)。


 ホントはいまだに読んだことのない「星の王子様」を購入するつもりだったのに、なにがどう作用を起こした結果として拷問の本なんてモノを手にしてしまうのか?今年はもう少し偏差をなくした読書生活を行いたいと祈願、嘆願、懇願。今年も良い本に出会えますように。



1月8日(土)

 この正月に実家に戻った時に面白い本を発見しました。とりあえず本は表題にてアピールすることも十分にあるとは思いますが、こんな題名初めて見たという逸品。問題は狙っているとは思いがたいその内容とのギャップ。その題名は、


毛利元就入門


 思わず手にとって見てしまいました。またオヤジさんあたりが勝手に弟子入りとかしたんじゃなかろうかと心配になったのですが、内容は単なる伝記というか歴史的記述の羅列にしかすぎないようでした。なんでもオヤジさんの知り合いの人が自費出版したものを、無理に持って帰らされたというのが事実なのだそうです。


 どうせだったら期待通りに、「第1章 あなたも2週間でなれる毛利元就」「第2章 インターネット時代の毛利元就のあり方」「第3章 毛利元就的バリアフリー宣言」「第4章 冷蔵庫の中の残りもので毛利元就になろう」などといった内容展開で突き進めば、もしかしたらもう少し人の関心をひいたのではないかと思うと、少し残念。せっかく題名が良かったのだから。


 いつの日か書店に毛利元就コーナーが出来たりして。もちろんその頃には入門編だけではなく「サルでも分かる毛利元就」とか「図説 毛利元就」「毛利元就の作り方 オフィシャルガイドブック」「ウィークリー毛利元就」「お弁当のおかずに使える毛利元就」「毛利元就ウォーカー」「毛利元就殺人事件」などとありとあらゆるジャンルの毛利元就が並んでいるのかもしれません。


怖い。



1月9日(日)

 気づけば本サイトも今日でまるまる1年経過したようです。もともとココを作ろうと考え付いたのは、自分で本を読んでおきながら、その内容を忘れてしまうという健忘症の初期状態にあるのを感じ取ってのこと。これを防ぐことは出来なさそうだけど対処は可能かと思って、読んだ本を一覧表にしておこうというヘナチョコな考えです。


 また副次的効果として、日々の生活にかまけて本を読まなくなるという事に対する若干のブレーキにもなってくれました。学生時代にはおよそ暇があろうがなかろうが、本を読まなくなるなどという自体は想像だにしなかったのですが、なかなか人間と言うのは怠惰に出来ているものです。再確認してしまいました。


 なにはともあれありがとうございました。あ、別に閉鎖するわけじゃありませんので。



1月10日(月)



 本日は、ひさびさにビデオを借りてきました。前から見たいと思っており、さらに知人の評判が良かった「交渉人」。はじめテレビかなんかの宣伝を見たときには、「すわっ!フレデリック・フォーサイスの作品か?」と思ったのですが関係なかったようです。良かったような、残念なような複雑な気持ちです。


 交渉人というのは、人質の取られた事件などにおいて人質および犯人の安全な解放を目的として画策する人のことの様です。日本においてもこういう専門家はいるのでしょうか?少なくとも先のフォーサイスの作品の主人公もこのような職業の人物であったので、アメリカにはこういう人がいるようです。


 犯人を刺激せぬよう、かつ人質の解放を目指すというその作業はなかなかにハードにしてあまり憧れの職業とはいえなさそうです。今回のビデオにもありましたが、余計なことを言ってしまったがために電話の向こうで銃声が鳴り響いてしまうような仕事に進んで就きたいとは思えないですから。


 だいたいが、人質事件が起きていないときって、なにしているのか分からないし。もしかして総務課とかだったら、なおさら納得いかないし。すぐやる課?なんじゃそりゃ、はったおす。言っておくけど、庶務課でも同じ。念のため付け加えておくが、庶務2課もまったく同じ。どんな職業かは、ビデオ見てみてください。期待してたほどじゃなかったけど、なかなか面白いですから。



1月20日(木)

 ふう、ようやっと20日を無事迎える事が出来ました。この1週間ホントに危なかったです。なにが危ないって、財政難。もはやほとんど財布の中身がない状態で今週を過ごしてました。うちの会社は20日が給料日なので、なんとか乗り越えて今こうして優雅にパソコンなどに向かっている状況です。


 なにがイケナカッタのかって、今にして思えばクルマのローン。いくら12月がボーナス月だからといって、返しすぎてしまったみたいです。毎月の給料からの返礼額のおよそ80倍を返してみたら、手元になにもなくなってしまいました。社会人1年目くらいであればまだしも、既に3年目です。いまだになってないっちゃあ、このことです。


 今週の日曜の時点で所持金6,000円。昨日朝の時点で3,100円。消費税のせいでCD1枚買えない窮境に陥ってます。しかも流動資金は3,100円でありながら、その他の資産として会社の食堂の食券を1,200円分所持。手持ち資産の25%が極めて換金性の少ない食券というのは、いかにもポートフォリオが誤っている好例です。ゴールドマンサックスに聞かなくても分かります。


 もはや今朝など定期を忘れたら、止むに止まれず有給取得を迫られる状況にありました。危ないところを、生き残ってしまいました。もう毎日がサバイバルゲームです。良い子は真似しちゃダメだよ。



1月22日(土)

 先だって、私の会社の同期には驚かされた。なにが驚いたって、その行動力。積極的という凡庸な言葉で括ってしまって良いのかどうか、今の私には判断がつかない。ただ分かるのは仮に積極的であるとしても、それは通常人の持つような積極的という言葉で表わされる事象とははるかに次元の異なっているということである。


 事件は私が彼に電話をしたところから始まった。もともと私がある課所に連絡をして会社のPCを操作しておいてもらえるよう指示を出しておかなければならなかったのだが、思わず知らずそれを失念してしまった。思い出して慌てて電話を入れたのだが、既に相手は帰宅してしまったらしく誰も出ない。


 仕方ないので同じ建物で働く同期の彼に連絡を取った。「申し訳ないが、経理のオフィスに行ってPCをちょっといじってもらえないだろうか?」快くOKしてくれた彼に感謝し、「やっぱり同期は頼れるなぁ」などと感慨に耽りながらコーヒーを飲んでいたら電話が鳴った。相手はその同期だったのだが、なんだかおかしい。口調が慌てている。声が小さい。さらに息切れしている声が電話越しに轟いている。


 話を聞いて驚いた。なんでも経理のオフィスはさすがに金庫があるために鍵がかかっていて、入れない状態であったらしい。ところがアグレッシブな彼はそこで負けたりはしない。障害は乗り越えるためにあるという彼の思想が手に取るように分かるのだが、鍵はかかっているとは言え、壁と天井の間50センチくらいはパーティションにも切れ目がある。どうやらそこから彼はそこから侵入したらしい。


 進入ではない、明らかに侵入である。下手したら闖入といえるのかもしれない。声を押し殺しながら、私のところに電話してきた彼はある意味一番頼りになる同期であるが、どこをどうひいき目に見ても一番危険な人物であることは間違いない。彼の人生がはたから見た目に平凡に終わってくれれば良いがと祈らずにはいられない。



1月23日(日)

 ここ最近ずっとマウスの調子がおかしくなってしまいました。はじめPCそのものの調子がおかしいのかと思ってしまったのですが、よくよく考えてみれば単純にマウスの左ボタンの接触が甘くなっているらしく・・。しかしこの左ボタンがダメになるということは致命傷です。ドラッグしている最中に勝手にドロップしてしまう。どこに行ったのか探すのが非常にめんどくさい。そもそも反応してくれない時とかって、マシンがフリーズしているんじゃないかと冷や冷やしてしまう。


 接触のおかしくなったマウスというのは、なんだか痴呆症に陥っている老人との対話みたいなものです。常時おかしいのであればまだしも、いきなりシャキっとしてダブルクリックなんて大技をやってのけたかと思うと、上記のようにドラッグの途中で「あー、もうダメ」って感じで運んでいるものをボロボロと落してしまう。あげく何を言っても聞こえない。


 これでは精神衛生上宜しからずということで、マウスを購入しに行きました。さすがにマウスひとつで秋葉原まで出歩く気にはなれず(電車で一時間くらいでしょうか?)、近くのお店で済ませてしまいました。それでも展示されているマウスだけで20種類近くありました。ちょい前に出た光化学マウスも一万円くらいで売ってました。


 ほかにもUSB接続のものだとか、バカでっかいトラックボールが埋まっているヤツ(というか、あれを見るたびにマウスがなんか変なタマゴを生もうとしているように見えてならない)とか、狂ったように小さいマウスとか。色々考えては見たんだけど、ホイールがついていればなんでも良いやっていうことでどこで作られたのかさっぱり分からない通常タイプの白いマウスを購入してきました。


 家に帰って始めてホイールタイプのマウスを使用してみたのですが、良いっすね。むだにホームページ巡りをしたりとか、やたらとエクセルのデータをコピーしまくって、クリクリとやって喜んでしまいました。ホイール付きマウスが出た当初から誰もが言っていたことですが、あれは便利ですね。実感しました。そのうち、この白い新型マウスにも色を塗って完成に至るはずです。乞うご期待。



1月31日(月)

 ひさびさに中学生時分の友人達と旅行に行って来ました。行き先は熱海。40年前の新婚旅行かよと思われそうな土地ですが、そこはガッツと気合でふんばります(←いっしょ)。ただひとつ不安な点を書き記すのであれば、なぜ6人で行ってワインを6本持ち込もうとするのか?そのマイボトル的な貪欲な考え方が人間性を如実に表わしていそうな気がします。


 で、けっきょく何をしたのかといえば呑む、食う、浸かるの3点セットでした。夕方4時過ぎに既に風呂あがりで呑み出すというのは、もはや立派な人間失格です。しかも飢えている我々は、けっきょく翌朝までに4度も浸かってしまいました。揚げ物であれば、カラっと揚がりまくりです。いや、常識的に考えて湯当たり上手って感じです。


 我々の泊まったところは、屋上の露天風呂と地下の海底温泉(?)がありました。いったいドコの誰が、温泉に浸かりながら魚を見たいなんて下らんことを考えたんでしょう?こう書くとどこをどう取り繕おうが、「ハトヤ」と思われそうですが、違います。あれは伊東です。だいたい作りものの魚を持ったチビッコが、はっぴにねじりはちまきでフラフラしながら魚を持っていなかったことからも明らかです。もちろんサンハトヤでもありませんので。


 屋上の露天風呂とかってすごかったですよ。辺り一帯が一望できるんですもん。近くのホテルとかも見えまくり。いや、正確に表記するのであれば、見られまくり・見せまくりの歳末助け合い運動。なぜかこういう場所で温泉から出て、海からあがる朝陽に向かって腰に手をあてつつ立ち上がってみるのは、軽い犯罪行為なのかもしれません。みんなやってたけど。






ピーピーヒャララ、ピーヒャララ。



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